るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Letters of Tolkien No.103

 

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 103:1945/10/11 クリストファー・トールキン宛て

 

「英語と英文学のマートンカレッジの教授職への選任に伴い、トールキンはペンブローグカレッジを離れ、マートンカレッジのフェロー教授になった。この手紙はマートンカレッジの彼の第一印象を述べている。」

 
昨日の午前10時に期日通りカレッジに入り、そして私が今まで見た中で最も恐るべきカレッジミーティング ー 休止なしで午後1時30分までかかり、混乱の中に解散した - に耐えねばならなかった。学長はほとんど間断なく話し続けた。
 
すべての門と扉のマスターキーを得た。お前を案内するのが待ち遠しい。私は今日の午後にダイソンと歩きまわり、そして今、望んだ部屋ー牧草地が見渡せるーに落ち着いている。
私は今夜インクリングスへいくつもりだ。
 
****************************************************
 
この手紙の中で、ハウジングリストに名前を書いたとのコメントが。脚注によれば、トールキンはノースムア通り20番地の家が、当時のトールキン一家には大きすぎたので、マートンカレッジの大学住宅を借りたかったとのことでした。

Letters of Tolkien No.102

 

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 

102:1945/8/9 クリストファー・トールキン宛て

今日の「原子爆弾」についてのニュースはとても恐るべきもので、茫然としている。
戦争目的のためのこのような仕事をすることに同意した、これら狂気の物理学者たちの完全なる愚行:世界を破壊する静かなたくらみ!
人間が手にした、このような爆発物は、(人のモラルと知性の状態が下降している間、) 牢獄のすべての収容者に武器を与え、「これは平和を確実にするだろう」と期待する、と言うのと同じくらいおよそ有益である。
しかし、そこから一つの良い事がおこるかもしれない、私が思うに、もし、新聞記事が熱が入りすぎているのでなければ。日本は降伏するべきだ。

そう、われらは神の御手の上にある。しかし彼の方はバベルの塔の作り手たちを優しく眺めはしない。

 

********************************

いうまでもなく、1945年8月9日は8月6日の広島に続き、長崎に原子爆弾が落とされた日付です。

"The utter folly" と、トールキンは辛辣なコメントをこの日付に手紙にしています。


 

 

 

 

 

 

 


 

Letters of Tolkien No.101


Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 

101:1945/6/3 クリストファー・トールキン宛て
 
午後に公園で民間防衛の解散パレードが行われた。しかし私にはむしろごまかしに感じられる。戦争はまだ終わっていないからだ。しかし、もちろん、そのような気分に陥るのは間違っている。
なぜなら戦争は常に失われていて、戦争は常に続いている。

 

 

 

 

 

 

 


 

ヴァーチャル夏休み2020

task25-29 #vana12

8/15

1) 「高校生から始める現代英語」

Lesson 11 part2 :Locust plague in East Africa

 2)アルクのpowerwords 8000

    level 7:unit76-78

8/16

1) 「高校生から始める現代英語」

Lesson 11 part2 :Locust plague in East Africa

 2)アルクのpowerwords 8000

    level 7:unit79-81

8/17

1) 「遠山顕の英会話学習」

8月Dialog3

 2)アルクのpowerwords 8000

    level 7:unit82-84

8/18

1) 「遠山顕の英会話学習」

8月Dialog4

 2)アルクのpowerwords 8000

    level 7:unit85-87

 

 8/19

1) 「遠山顕の英会話学習」

8月review 3 .4.

 2)アルクのpowerwords 8000

    level 7:unit88-90

 

 

 

 

 

 

 

Letters of Tolkien No.100


Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 

100:1945/5/29 クリストファー・トールキン宛て
 
南アフリカから帰還した後、クリストファーはシュロップシャーの空軍に駐屯していた。彼はFleet Air Arm(艦隊航空隊 海軍)への転任を希望していた。」
 
 
空軍から抜けられるのならばまだましだろうということ、しかし軍に対する嫌悪があるということー軍にいる若者たちには尊敬と感謝と哀れみ以上のものが組み合わさったものと感じているけれども。
そして真の悪役は戦争における航空機であるということ、その航空機にクリストファーが関わっているということは悲しいということ。極東におけるイギリスやアメリカの帝国主義は自身を後悔や嫌悪で満たしているということ。
少なくともアメリカとロシアの戦争はあと一年は勃発しないであろうということ

 

*******************************

 

クリストファーが帰ってきたのはうれしいけれど、という手紙。

航空機に関して「私の感傷は幾分は、フロドが、持ったであろうものだ。もし彼が幾人かのホビットたちが、ナズグルの怪鳥に乗ることを学んだことを発見したとしたらー「シャイアの解放のために」と」

とのくだりにはうーんと唸ってしまうばかり。

 

 

 

 

 


 

Letters of Tolkien No.99


Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 

99:1945/5/15
Michal Williams(Charles Williams夫人)あて
 
Williamsが亡くなった日にかかれたもの
 

 

*******************************

インクリングスメンバーのCharles Williamsが亡くなった日に書かれた お悔みの手紙です。短いですが、故人を悼み、残された家族を気遣う手紙。