先月はてなにあがった質問:question:1103466710
snobbyさんの
>先に原典があって、それを読んでいると尚楽しめるという小説をペアで挙げてください
を眺めながらふと思い出したもの。小説のペアじゃなかったのでこれは挙げなかったのですが、
原作:半神
- 作者: 萩尾望都
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/08/01
- メディア: 文庫
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戯曲:半神
- 作者: 萩尾望都,野田秀樹
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1996/09
- メディア: 単行本
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- 出版社/メーカー: SME・ビジュアルワークス
- 発売日: 1999/04/01
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萩尾望都さんの漫画「半神」を元に、萩尾さんが野田さんと共同で脚本を書き、野田秀樹さんがそれをさらに脚色、劇団夢の遊民社にかけたお芝居です。
もともと萩尾さんは遊民社のお芝居がお好きで、それが縁で遊民社の舞台の原作・脚本を引き受けたもの。
原作をご存じの方はあの短編がどんな芝居に? と思われるかもしれませんが、これがものすごくすばらしく哀しくて愉快でせつなくて美しい、お芝居になっています。
シャムの双子、双子に「世界」を教えようとやってくる家庭教師、4次元と5次元をつなぐらせん方程式の解を求める老数学者、神話の世界の怪物たちが追いかけ、捕まえようとする謎。ブラッドベリの「霧笛」やさまざまなイメージの断片が混ざり合い、それらがスピーディな言葉の奔流に呑み込まれ、ラストの力強いセリフに支えられて終わります。
もう20年近い昔の舞台になるのですが、やはり今見てもいいなあ、と思います。最近(とはいっても5年程前に)ビデオが再販されたのでアマゾンでの購入も可能。大きめのレンタルビデオ屋さんなどには入っているかもしれません。おすすめです。
そしてこの戯曲半神の中に放り込まれたモチーフはたくさんあって、野田さん、萩尾さんが明言さているもの、及び、私が多分そうだろうな、と思ったものをちょっと下に上げておきます。
- 作者: 萩尾望都
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- 発売日: 1997/08/01
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- 作者: レイ・ブラッドベリ,大西尹明
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- 作者: 萩尾望都
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