Then his father started taking Wenham and one of his five sisters to Genesian Theater matinees every Saturday.
The Quiet Achiever : HQ 2000 Nov
DWが子供の頃、お父さんに連れられてお芝居を見に行っていた、というのはいろいろなインタビューで好んで取り上げられていますし、語られています。
それらを読んで私が漠然と感じていたことは、
デイヴィッドのお父さんは彼を子供向けのお芝居に連れていったんだろう。
学校かなにかでお芝居を見たDWがそのおもしろさに開眼>お家でそれを披露
>お父さんが息子の舞台への傾倒を感じ取って劇場へ連れ出した
という感じかと思っていたのですが、
今回HQという雑誌に載っていた記事を読んで、ちょっと違う雰囲気を感じました。
記事によれば、お父さんはDWと彼のお姉さんのうち一人を連れて毎週土曜日Genesian Theatreのマチネーに通っていて、そこでは、アガサ・クリスティのフーダニット劇のようなお芝居を見ていたということ。そしてお父さんは息子のお芝居好きを感じとってNimrod theaterに連れて行くようになった、ということです。
Genesian theaterは、60年続く昔からの劇場で、スタンダードなお芝居を上演しています。今シーズンの演目を見ると週末のみの公演で、それほど大きな劇場ではないようです。(今はちょうどミス・マープルものを上演している様子(^^)
そして土曜日だけ、子供向けの演目を演じているという訳ではないようです。
そしてNimrod theaterは、この記事によれば70年代半ばRichard Wherrett*1とJohn Bell*2の二人の元で、革新的な劇場と新しいオーストラリアの脚本のるつぼだったと言うことです。子供向けの演目という話ではないようです。
ということは、もともとDWのお父さんはお芝居が好きで、子供達を連れて良く舞台見物していた。が、お芝居に一番興味を示してくれたのは末っ子のDWで、お父さんはそれが嬉しくて玄人好みの舞台にも彼を連れ出すようになったということ? よく考えてみれば、「毎週」お芝居を見に行くということは、いくら向こうが日本よりずっとお芝居を見ることが生活に根付いているとはいっても、頻度としては高いような気がします。
DWの舞台指向はお父さん譲りなのかもしれません。
*1:この方はシドニー・シアターカンパニーのFounding Directorに選ばれ1991年までその仕事をしていました
*2:この方は後にBell shakespeare companyを立ち上げます