どこかのシス卿の有り難い誘惑のおかげで、マスターのショパンピアノ協奏曲のCDが3枚になってしまいました。あはははははははははははは.....
それでせっかく3種類揃ったので、なんちゃって聞き比べをしてみました。
最初、弾いている年齢と、オーケストラと指揮者が違うとはいっても、同じ曲なんだし、違いとかって自分、感じるのかな? 全部同じに聞こえたりして、などと勝手に思いこんでおりましたが、(違いが分からないのに3種類買ってどうしようと思ったんだ? というツッコミはなしの方向で(^^;))意外に違いが感じられて楽しかったです。(とはいってもきちんと聴き比べられている訳ではないと思いますが)。
今回聴いたツィメルマンのショパン、ピアノコンチェルト1番が入っているCDは以下の3種類。
他にも、ショパンコンクールの音源などいくつか別バージョンがあるようですが、一般のCD屋さん、アマゾンや、HMVで購入できるのは、この3つです。
1978年、指揮:ジュリーニ、オーケストラ:ロサンゼルスフィルハーモニー管(以下ジュリー二盤)
- アーティスト: Chopin,Zimerman,Giulini,Lap
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1990/10/25
- メディア: CD
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- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),ショパン,コンドラシン(キリル),アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団
- 出版社/メーカー: ポリドール
- 発売日: 1999/11/01
- メディア: CD
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Chopin: Piano Concertos Nos. 1 & 2
- アーティスト: Krystian Zimerman,Fryderyk Franciszek Chopin
- 出版社/メーカー: Deutsche Grammophon
- 発売日: 1999/11/02
- メディア: CD
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それぞれがそれぞれに魅力的でございましたが、ジュリーニ”端正”盤か、コンドラシン”ノリノリ"盤か、弾き振り"うわ、ホントに濃いよ"盤(いやだってホントに濃かったんだもの)か、これは本当に各人の好みが別れる所だなあと(^^;)。「3盤とも聴いたけど、やっぱり私はジュリーニが/コンドラシンが/弾き振りが一番好き」、とそれぞれの盤にファンがつくのが納得の演奏だと思いました。
ジュリーニ盤、はケレン味のない、(かといってもちろんドラマ性がないという訳ではない)正統派の、とてもハンサムな演奏。ぎゅっとしぼったらこぼれ落ちてきそう、とでもいうような瑞々しさに満ちあふれた音楽で素晴らしいです。コンドラシン盤はノリノリとはいっても、破綻するような不安定さはみじんもない、端正な中に躍動感の見える、ライブ盤での勢いがいい部分で出ていてステキです。
弾き振り盤は最初の小節の弦の響きからして他の追随をゆるさない、濃厚さ。一楽章はテンポがゆっくりで、(他の盤が一楽章を19分台で演奏しているのに弾き振り盤は23分22秒ってどういうテンポよ)フレーズの唄われ方のせいなのか、今までショパンに民族的な匂いをあまり感じたことがなかった私が、「東欧」を意識した盤でした(なんだかスメタナのモルダウかなんか聴いたような気分になってしまったんですよ。ショパンではなくて)。1,2楽章がそういった嫋々たる印象なのですが、3楽章は1,2楽章までの印象を払拭する勢いで、決然と弾ききっていて、すばらしい。
3盤ともそれぞれ別の意味でため息がでてしまう演奏だと思いました。
あ、ところで今マスター強化月間につきシューマンとグリーグのピアノコンチェルト
- アーティスト: ツィマーマン(クリスティアン),シューマン,グリーグ,カラヤン(ヘルベルト・フォン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2002/09/25
- メディア: CD
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余裕綽々の帝王カラヤンと彼率いるベルリンフィルに真っ向勝負の若きツィメルマンという構図で(うわー、ちょっと腐れ目線入ってますね)、いやーいいねーいいねーとすっかりおばさんモードになってしまった私...バカ...
しかし待てど暮らせどAnswered by fireがやってきません...しくしくしくしくしく。