るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Blindsight

Blindsight50/306頁

BlindsightBlindsight
Peter Watts

Tor Books 2006-10-17
売り上げランキング : 34297

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

[t]:Blindsight[an]:Peter [as]:Watts

清水の舞台から飛び降りる気持ちでワールドコン2007に登録したので(6月30日に!)各所で評価の高いこの本にチャレンジしてみることにしました。大無謀王ですな。mixiの日記でも書いたのですが、最近SFとはとんとご無沙汰だし、大体日本SF大会にすら参加したことないのになーとかいろいろいろいろ思う所はあるのですが、あるのですが!やはり、自分にとっては最初にして最後の「日本でのワールドコン」かと思うと、登録せずにはいられませんでした。

せっかくの投票権なのでノミネート作品をチェックせねば! 短編部門はSFマガジンでフォローするとして、問題は中編、長編部門、長さからいったらNovellaにチャレンジすべきな感じですがやっぱり長編、Novelは華ですよねぇ。

His Majesty's Dragonは読んでいるので、残り4作。

全部はムリだけれど、marginallaさんのところのレビューを足がかりにしたらなんとか読めないかなー、と。まずはイチ押しされているBlindsightそしてEifelheim(でもこちらは舞台が中世で、文体もそれを模しているとのことでこれはちょっと私には無謀を通り越していそう)読みたい。しかし難しそう。せめて分量的に優しそうな、Novella部門でちょっと気になるJulian: A Christmas Story Robert Charles Wilsonあたりをがんばってみるべきか....この人の書いた「世界の秘密の扉」は結構好きだったし。

で。とりあえず読み始めたのですが、う、うーん。辛い。

英語力がない×最近SF読んでないが完璧にたたってます。難しいよう。

英語力がないので、文意をなかなか取れない&一般書だったら経験その他でイメージを補えるような部分が少ない。言い回しが全然わからないよー。でも、そんな状態なのに物語の中に確かに引き込まれていこうとするんですよ。それはある意味恐ろしい。

今のところ、主人公の回想シーンと、実際の宇宙船の中のシーンが交互に出てきて物語が進んでいっています。最初、一体誰が誰で、どんな立場なんだか世界観がどんなものかぼけぼけでしたがやっとちょっとずつ分かりはじめてきました。

主人公は、てんかん発作の治療のために、小児期に脳を半分摘出されており、その後およそ人間的な共感能力を失っている、Siri Keetonです。彼は成長してフリーランスのsynthesistになり、今はカイパーベルト地帯で起こっている現象の調査のため、宇宙船に乗り込んでいて、ちょうどコールドスリープから目覚めた所です。

エイリアンが何やら地球に降らしたり、ヴァンパイアがいたり、なんだかもうこんがらがっておりまして、3歩進んで2.8歩戻る感じで読んでおりますが、私は果たしてこの物語を読み通すことができるんでしょうか?!


ヒューゴー賞投票しめ切りまであと20日!


こちらの小説はCreative Commons Licenseにのっとって、作者により全文公開されています。

http://www.rifters.com/real/Blindsight.htm

こちら。素晴らしい、ふとっぱらだなあ。でも敬意を表して本も買うことにしました。アマゾンでぽちっとな。


ところで今こちらのサイトをよく見に行ったら、[FireFall]イベントとは何ぞや、とかBurns-Caulfieldについてとか「2089年情報」ぽく載せられていました。必見かも

http://www.rifters.com/blindsight/BS_main.htm