るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Anger of God

The Anger of God29/247頁

The Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)The Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
P.C. Doherty

Headline Book Publishing 1994-03-31
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The [t]:Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)[an]:P.C. [as]:Doherty

プロローグは、真夜中。うち捨てられた墓場での密談、ロンドン橋の処刑場の死人盗み、サザークの幽霊憑きの殺人の告発、と3つが並列で出て来てなんだかまがまがしい感じです。

代わって第一章は昼間。しかしクランストン卿は沈み込んでいます。それというのもフランスでの戦争時の時からの友人だったオリバー・インガム卿が死に、その死は証拠こそないもの、二回りも年下の妻とその愛人に殺されたらしいからです。

いろいろとくさっていたクランストン卿、The Holy lamb of God亭で無聊を慰めていたところにアセルスタンがやってきました。「たまたまた」みたいな言い方をしていますが、自分を探しにきたことは間違いないと考えるクランストン卿、今は実家に里帰りしているレディ・モードに頼まれているに違いないと。

(確かにレディ・モードは「御前はああいった方ですので、気をつけていていただきたいの」とかなんとかお願いしてそう(^^;))

クランストン卿は友人の殺害事件が、アセルスタンには、悪魔払いの依頼とロンドン近郊で起こっている農民たちの動乱などの最近の不穏な状況(信者の何人かがその争議に関わっているらしい)が、と二人それぞれに煩いごとがあって、人間普通に暮らして行くのもなかなか大変でございます。

その動乱の影にはIra Dei(=The anger of God )と名乗る秘密組織の存在があると考えられており、その組織はどうやら、摂政のゴーント卿を失脚させようと暗躍している様子です。

またクランストン卿は一方でゴーント卿が街の豪商たちと親交を深め、彼らの支持を得たのだが、今夜はその豪商たちとの宴会が行われることになっており、自分も招待されている、と言います。

宿を出た二人に、息を切らせて駆けつけてきた市の従僕が呼びかけてきました。

「摂政と国王陛下がお呼びです、ギルドホールで殺人が起こりました!」(<意訳)

ということでサリー・ロックハートを読んだ後、2巻目が届くまでに何を読もうかと悩みましたが、アセルスタンの四巻にとりかかることにしました。

アセルスタンのシリーズは単語がわからなくてたくさん辞書をひかないといけないんですけど、何故か読みにくくないんですよ。マレイのシリーズとは大違いだわ。

今回もいきなり冒頭からだだだだっ といろんなことが起こって大変な騒ぎです。これがどうひろがってどう収まるのか楽しみです。