The Anger of God57/247頁
The Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan) P.C. Doherty Headline Book Publishing 1994-03-31 売り上げランキング : 201349 Amazonで詳しく見る by G-Tools The [t]:Anger of God (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)[an]:P.C. [as]:Doherty |
二人がギルドホールについてみるとゴーント卿やギルドマスター達が集まっていました。殺されたのはロンドンのSheriffのGerard Mountjoyでした。このsheriffってなんて訳すんでしょうね。長官? 代官? Mountjoyはギルドホールの中庭の中のあづまやの中で、胸に短剣を刺されて死んでいました。
ゴーント卿たちは、「この場所は柵や隣接する建物の壁で区切られており、外からナイフを投げて殺しというような事は不可能。またMountjoyは常に二匹の愛犬を引き連れていたが、誰か暗殺者が近づいたら犬が吠えたに違いないから、犬たちが吠えない主人以外の唯一の人間、Mountjoyのsteward、Boscombeが犯人だろう」、と言います。
しかしクランストン卿とアセルスタンは、Boscombeの訴えをきき、いろいろ検証してみた結果、Boscombeが自分の主人を殺したとは言えないと結論づけます。結局MountJoyを誰が、どうやって、何のために殺人を犯したのかまだわかりません。クランストン卿とアセルスタンは改めてこの事件を解決するよう任命されます。クランストン卿は勢いのまま職にあぶれたBoscombと、Mountjoyのどう猛な二匹の犬を引き取りました。
追記:昨日この記事を書いた時は猛烈に眠かったらしくいろいろぼろぼろ抜けてます(^^;) 。
クランストン卿が犬あしらいがすごく上手いとか(小さいころ悪さをすると犬小屋に入れられるおしおきをされていたそうで、それで犬と仲良くやっていく術を覚えたそう)、Boscombeは役に立つからともかく、こんなでかい犬を二匹もつれてきてレディ・モードに殺されてしまう! とぶるぶるしてたりとかいろいろカワイイ。
クランストン卿はこの二匹の犬にゴグとマゴグという名前をつけました。なんだかどっかで聞いたことがあるような名前と思ったら、このシリーズの一巻で、ニューゲート監獄の所長が看守二人にこの名前で呼びかけて、私のボディガードだ、と言っているんですよ。何か由来があるものなのかな? と調べてみましたが、イギリスの伝承にある、巨人族の兄弟らしいんですね。ロンドンの守護神でもあるそうなので、そこからひっぱてきているということなんでしょう。なんだかおもしろい。
さて、クランストン卿はこのBoscombeに自分には大事なことが5つあると言い含めます。一番はレディ・モード、すべてにおいて従うべき人。二番目は双子の息子たち。彼らの世話をするように。三番目はアセルスタン、私の友人だ。四番目は私の書斎。我が聖域。五番目が酒袋で、いつもワインを満たしておくように、と。うーんアセルスタンはすっかりクランストン卿の中でどっしりしたポジションを得てますね。家族扱いといってもいいかもしれませんね(^^)
そしてクランストン卿とアセルスタンはその夜のゴーント卿の宴会に出席するのですが、そのときにクランストン卿が行った言葉がこちら
"tonight we dine with murderer"
なんだか聞いた事があるなーと思ったら、この台詞に近かったんですよ(爆)
"tonight we dine in hell"
地獄で宴会も殺人者と宴会もなんだか殺伐としすぎでアレですね(^^;)