Five Roundabouts to HeavenYL8 総語数77000語
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14章ー19章
13章のラストが衝撃的だったのでどうなるんだーとどんどん読まされてしまいました。フィリップは相変わらずぐだぐだしながらベアトリスに対する計画をすすめます。とうとう決行の日、とても一人では耐えられない、とローナとすごそうと、彼女の家にやってきます。ここで"Five Roundabouts to Heaven"の説明が。フィリップの家があるロンドンからローナの住むThatchleyまでRoundabouts を5つやりすごさないといけないんですね。
そしてこのあたりから映画との乖離が大きくなってきます。ローナに最終通告を申し渡されて、ぐるぐる混乱の極みなフィリップ。混乱のままロンドンに戻ります。戻り道でもまたぐだぐだっぷりがうっとうしいです。これまでしつこいくらい「雪道」とかウィスキーを飲むシーンがあったので絶対なんか起こすよな、と思っていたらその結果は・・・・・。
私はてっきりここまで読んで「二人とも??」と思ったら、意外な展開、というかフィリップはやっぱり悪人になりきれない、というかもうベアトリスに対する計画を遂行する動機が消えてしまった、という事なのでしょう、自分でベアトリスに対する計画を放棄しました。
びっくりです。私はベアトリスへの計画はそのまま遂行されたかと思っていました。
そしてその後病院でさらにびっくりな展開。そしてラストのパラグラフに至って、ピーターの黒さっぷり全開にががーんでありました(特に最後の一行にがつーんとやられましたわ)。
このへん、映画を見ていたので衝撃度がちょっと減ったかなと思ってます。ローナとの関係が最終的にどうなるかとか多分映画を見てなかったらもっとががーんと来たかも。
フィリップのなんというか負け犬っぷりがもうなんだか哀れというかでした。
映画の方は誰も死なないという点だけでも明るさが増してるんですが、それ以上に男性二人の間の関係性が健全というか明るいですね。
最後まで読んでみてYLは8にしてみました。読んでいったら慣れてきた、というのとやはり映画でおおよその展開がわかっていたので読めたのかな、というのを総合してこのあたりに。