るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Midwife's Apprentice

The Midwife's Apprentice YL6 総語数21983語

The Midwife's Apprentice (rpkg) (Trophy Newbery)The Midwife's Apprentice (rpkg) (Trophy Newbery)
Karen Cushman

HarperCollins 1996-09-30
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The [t]:Midwife's Apprentice [an]:Karen [as]:Cushman

midwifeとはお産を手伝う女性、日本で言えば助産婦さんですが(時代とやっていることを考えるとお産婆さんという語をあてるほうがこの本では良いかも)その弟子になった女の子の話です。

時代は中世イギリス。(会話の中で「王様の名前は?」に「エドワード」「longshanks」「Hammer」などの答えが返ってきているのでイングランド王、エドワード一世の時代なのでしょう)物心ついたときからたったひとりでいきてきた子供、ガキとかフンコロガシムシ、としか呼ばれていなかった少女が、村のmidwifeに拾われ、猫を助け、自分で自分に名前をつけ、村になじみ、midwifeの技を覚えていきます。しかし、とある失敗の後に彼女はmidwifeの元から逃げ出します。彼女は宿屋で働きながら自分の本当の望みに気付きますが・・・

年末ぎりぎりにもう一冊読むことができました。秋に丸善の洋書フェアで買ってあった本で、1996年のニューベリー賞受賞作。The midwife's apprentice です。

さすがに読ませる本で、受賞も納得です。派手な話ではありませんが、中世の村人たちの生活や、様子がしっかりと描かれています。

YLは迷いましたが6としました。難しめに設定したのは、中世イギリスが舞台で、中世の生活様式が何の説明もなくばっと出てくるところや、仕事内容がお産なので、やたらとハーブの名前が出てくる、ところ、無学な少女の言い回しが、現代英語文法とはずれているところが、読みがたい印象だったからです。

逆に中世イギリス好きで、あのあたりの時代はほぼ把握されているような方はストーリーラインを普通に追えて読みにくくはないかもしれません。

こちらは邦訳も出ています。

アリスの見習い物語アリスの見習い物語
カレン・クシュマン 中村 悦子

あすなろ書房 1997-02
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