るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

A Swiftly Tilting Planet

A Swiftly Tilting Planet 89/278

A Swiftly Tilting Planet (Madeleine L'Engle's Time Quintet)A Swiftly Tilting Planet (Madeleine L'Engle's Time Quintet)
Madeleine L'Engle

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A [t]Swiftly Tilting Planet [an]Madeleine [as]L'Engle's Time Quintet

第3-4章

チャールズとユニコーンが降り立ったのは、過去の地球でした。ユニコーンは場所を移動するより時を移動する方が易しいのだと言います。ユニコーンはチャールズが時を出入りするだけでなく、人の中に出入りする必要があると告げます。始まりの頃から破壊者は古代の調律を崩そうとしており、そして時の中にはmight-have-beenの時があり、私たちは今回の特別の悪に至るmight-have-beenの時を探し出し、正しく選択をすればこの悪が起こらないかもしれない、と言います。

ユニコーンとチャールズはさらに時を移動しEchthroiの介入があったらしい時代へ向かいます。そしてチャールズはこの時代の少年、ハーセルの中に入りこみます。ハーセルは風の一族の少年です。風の一族は湖のほとりで暮らす調和を大事にする部族です。ハーセルと共にありながらいたチャールズとユニコーンですが、ある時Echthroiの悪意ある風に吹き飛ばされてしまいます。そこはEchthroiがそうあろうとする破壊された地球のようです。そこでチャールズはルーンを唱え、風を呼んで、二人はまたハーセルたちの場所へ戻りました。しかし戻った先は少し時間軸が進んでいて、今度はチャールズは17才の青年、マドックの中に入り込みます。

マドックはGwyneddの王、Owainの7番目の息子で、父王が死んだ後の兄弟たちの争いに嫌気をさし、すぐ上の兄、Gwydyrと共に船で故郷を離れ、海の果ての土地を探しに出ました。しかし船は難破し、そこからこの地にやってきたのでした。兄は湖の遠岸部族のところにたどり着いたところでその部族を恐れて逃げ出し、森でなくなってしまいました。一方マドックは兄を探して森の中をさまよううちに、この風の一族の娘、Zyllに救われたのでした。

そして一年が過ぎ、今日はマドックとZyllの婚礼の夜明けです。婚礼の踊りが始まったところに、湖を越えた部族がやってきました。その中にはなんと死んだと思われたGwydyrがいました。

うわー、時渡りだー。そして時間はいつ頃なんでしょう、マドックはCymruの海岸からやってきたと言っていますが、これはウェールズの事なのかな。そして金髪碧眼なので、ゲルマン系? アングロサクソンによる支配っていつ頃だったかなー、と頭がなんかぐだぐだに。そして困った時のウィキってみると、Gwyneddの王、Owainがばっちり出てました。

オーウェン・グウィネズ

これによるとオーウェンは1170年に亡くなっていますのでこの年代ですね。Gwyneddの王、Owainは歴史上の人物ですが、北アメリカの伝説として、このオーウェンの息子マドックが、海を渡ってアメリカにやってきたという話があるんですね。おもしろい。

マドック伝説

英語版ウィキペディアの方はもちょっと詳しい

Madoc

そうそう時々kytheしているメグの視点も入るのですが、24時間しかないメグたちの時間とはまったく異なった形でチャールズたちは過ごしているようです。