るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Callander Square

Callander Square YL 8 総語数95000語

Callander SquareCallander Square
Anne Perry

Fawcett 1985-12-12
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エミリーとシャーロットとソフィーがCallander Squareに面した空き家に行ってみるとそこの庭のブランコのところで白骨化したHelena Dorranを発見しました。彼女は妊娠していました。ピットはHelenaの殺人事件も解決しなければならなくなりました。驚くCallander Square界隈のひとたち。Helenaは若い男性より年上の男性を好んでいたという情報を得ます。Reggieの所に医師の Frederick Bolsoverがやってきて、彼の若い女性好きや、かつて彼が女中を妊娠させ、堕胎に失敗して死なせてしまったこを黙っていて欲しければ・・・とゆすってきました。ReggieはパニックになりGarson Cmappbellに相談し、一度ゆすりに応じたのはともかく続くようならFreddieに警告してやるよといわれ少し安心します。そうこうしているうちにFreddieがCallander Squareで殺されてしまいました。

上流階級の人間からの捜査を止めるよう圧力かけられるピット。しかし、その圧力は撤回され、ピットは捜査を続けます。

以下は殺人の結末

Freddieを殺したのは彼が自分をも強請の対象にしかねない、と考えた、Helenaの秘密の恋人、Cmappbellでした。彼は自分の子を身ごもったHelenaもまた殺したていました。彼は梅毒にかかっており、そのことをFreddieは知っていたのです。そしてその病のために彼の妻は先天性障害のある嬰児を2人も生んでおり、花壇にその嬰児を埋めたのは彼の妻だったのです。彼の妻は自殺していまいました。

ということで読了しました。やはり後味はあまり良くない(^^;)こういう感じがこのシリーズの持ち味なのかもしれません。

おもしろかったですけれど。

淡々と捜査を進めるピット、ちょっとひっかきまわす感あるものの有益は情報を得ようと動くエミリーとシャーロット、そしてCallander Squareを巡るひとたち(上流階級のひとたちも、召使い階級のひとたちも)が鮮やかに描かれていて読み応えがありました。

アンペリーの書く女の人たちは、なんというかきれいなところもきれいじゃないところも含めきちんと生きて生活している人たちなんですよねぇ。