るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Mr Penumbra's 24-hour Bookstore

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Robin Sloan

Atlantic Books 2012-12-20
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[t]Mr Penumbra's 24-hour Bookstore[an]Robin [as]Sloan

Penumbraの書店は3人で回していて、朝はPenumbra氏その人、午後のシフトがOliverという博物館のキュレーターを目指している人で、夜がClay。

ほとんど人が来ない店ですがぽつりぽつりとお客さんが来ることもあります。そしてそのお客さんは2種類、普通のお客さん(ジョブズの伝記を買いに来るような)と、変わったお客さんたち。変わったお客さんたちは本を買うのではなく本と引換に別の本を持っていくという図書館的な使いかたをしていて、しかもその本は、ISBNのついていないような、小さな出版社かあるいは自費出版でだされたような、あるいは手縢りの、一冊しかないような本ばかりで、彼らは、会員カードを持っています。そのカードには番号と、店のドアにも記されてある、開いた本から出ている両手を描いたシンボルマークが書かれてありました。

店での仕事の決まりは3つ。1つ:夜の10時から朝の6時までこの店にいること。遅刻も早退もダメ。2つ:特別な方の書棚の本を読んではだめ。この本は会員たちのためのもの。3つ:全ての客に関する事を記録すること。時間、客の服装、様子、本のやりとりの時の様子など全て。

店に遊びに来てくれたルームメイトのMathewはILMで仕事をしているアーティストですが、店に来ると書棚に興味を示し、Clayは結局禁を破って本を見ることになるのですが、その本の中身は何か意味を取れる文章はなく、何か暗号のようなものがかかれているのみでした。

また6年生の時からの親友、Neelがやってきたときもその本やこの店について興味を示し、彼はこの暗号を解いてみたい、本を手に入れる事はできないかPenumbra氏に聞いてみてくれと言います。

次の日Penumbra氏に訊ねて見ると、彼は「友達が」という前置きをClayの事だと勘違いしたようですが、とにかくこれらの本は特別なもので、それを熱心に勤めればを卓越した何かに導いてくれるものだ、と言います。それは哲学とか数学的な事ですか? と問うClayに、Penumbraはそういった抽象的な事ではなくpuzzleだよ、と言います。そしてその本と読者の関係は内密なもので、それだから我々は信頼関係がなければいけない。君の友人が、これらの本を深く、著者に敬意を払って読めるだろうともし君が言えるなら、私は君を信じよう、と言います。

別の日にClayが店番をしていると男が入ってきて、銀河ヒッチハイクガイドや異星の客を手に取り、こういった本に何の意味がある? と言い、とまどうClayに小包を手渡すと、おまえのボスにCorvinaが報酬を送ったと伝えろといって帰っていき、翌朝、Penumbra氏に昨晩の事を話すと、昨夜の人物はEricといってCorvinaから本を渡しに来た、Corvinaは、世界に点在するウチのような本屋を統括しているのだ、といいます。

次の夜、暇にまかせて、書店のデータを3Dヴィジュアライズ化するプログラムを作って試していたところにグーグルのクーポンが使えるみたいで、とカワイイ女の子が入ってきました。

ということでClayのルームメイトとか友達とか、お店の事ととかがじわじわわかってきます。しかしあらすじとして書き出すと散漫だ!! しかしカワイイ女の子+自分が数時間もぐだぐだ悩んでたバグを5分で指摘する天才、とかってある種の人には夢のような女の子ですな。女の子の名前はKatです。