るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Resurrection Row

Resurrection RowYL8 総語数67000語

Resurrection Row (The Charlotte and Thomas Pitt Series)Resurrection Row (The Charlotte and Thomas Pitt Series)
Anne Perry

Open Road Media 2011-06-14
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[t]Resurrection Row [an]Anne [as]Perry

玉突き事故のように次々と現れる死体にピットは翻弄されます。一方、Gadstone Parkに住むLord Jermynは政治的な野心をもって劣悪な環境のworkhouse改善のための法律を議会に通そうとし、同じGadstone Parkに住むMr.Somerset CarlisleやVaspasiaおばは彼を応援しています。一連の遺体遺棄事件で、別人の墓に入れられていた、最後の遺体、肖像画家のGodolphin Jonesはピットが捜査を進めるに従い、単なる肖像画家というのでなく、みだらな女性の写真を撮ったり、それを売ったり、それをネタに脅迫したりとあまりかんばしくない事をしていたことがわかりました。

Godolphin Jonesを殺したのは誰だったのか、彼に脅迫されていた誰かだったのか、ということで捜査を進めていくうちに、Resurrection Rowにある娼館の持ち主がLord Jermynで彼がGodolphin Jonesから金をゆすられていたことがわかります。

Godolphin Jonesを殺したのはLord Jermynでしたが、その後遺体遺棄のあれこれをして、時間稼ぎをしていたのはCarlisleではないかと考えます。

ということでResurrection Row読了しました。このピット&シャーロットのシリーズは謎解きそのものよりはヴィクトリア朝ロンドンの社会の様子や人々の関係性などが浮き上がってくる時代ミステリだなと思いました。

シャーロットのところにドミニクがやってきて彼女がメイドも使えず、過ごしているのを見るシーンなどもなんとも言えない感じ。

しかしあれだ、シャーロットたち三姉妹って、日本でいえば、裕福な商家の三人小町、姉に婿を取って、末娘は見初められて旗本家にお嫁入り、真ん中の娘が岡っ引きのところに、無理矢理お嫁にいっちゃった、て感じかな。