るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Letters of Tolkien No.108

 

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

108:1947/7/5 アレン&アンウィン社への手紙

アレン&アンウィン社は「農夫ジャイルズの冒険」を単独の本として出版することに決めた。

私は今、一週間遅れて、出版するために改訂した、農夫ジャイルズの冒険の原稿を送り返しています。
私は、原稿を注意深く見直しましたー物語分においても、文体においてもよりよくなるように(と私は考えているし、希望しています)。


あなた方は、この本を誰が買うとしても、注記しますようにーこの物語は子供のために書かれたものではない と :しかしながら、他の本の場合と同じように、必ずしも、子供たちがそれによって、面白がることを妨げるわけではありません。

私は、以下の事実を強調するのもいいかもしれないと思いますーこれはとりわけ、声に出して読むように書かれた話であり、この種のことをまったく好きな人にとっては、とてもうまくいきます。

実際、この物語は、Worcester CollegeのLovelace Societyで読まれるために頼まれて書かれました。そして座っている彼らに読まれたのです。
このために、私は、見返しにC. H. Wilkinsonへの献辞をつけたいと思います。なぜなら、ジャイルズの物語を持ち上げ、出版するようたきつけ続けてくれたのが、その大学のWilkinson大佐だったからです。

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separate volume:単独の本としてみました。
separate volumeに、大部の書物の一部を独立させ,単行本にすること - EDR日英対訳辞書とあったので、別冊として発行、というよりはトールキンが何作か送っていた物語群をまとめて本に、ではなく、ジャイルズだけを独立させて本にすることにしたという意味であろうと思ったので)
 
 Lovelace Societyとトールキンに関しては、Woecester Collegeの図書館の
サイトの中に、記事があったので、おいておきます。それによればトールキンがこのLovelace Societyに呼ばれたのは1938年の2月14日とのことです。