るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

楽園ニュース

Dさんが「David Wenham Fanに50の質問」の回答で紹介されていた「楽園ニュース:(ISBN:4560044864)」読了
(ほとんど名前を伏せる意味がないかも(^^;))
良かったです。シリアスでいて滑稽で滑稽でいてシリアス。軽くて重くて重くて軽い、そして優しい話でした。あとがきで訳者が「この作者の向日性」と言っていますが、それは良く感じられました。
観光地化された現在と、各人の中にある思い出のハワイ、そしてそういったものを超越して存在しているやはり、「美しいハワイ」であるとか、主人公の迷いも行動も、周りのひとたちとのかかわりも、良かったです。個人的には、主人公のような事になってしまっても、やっぱりカミサマはあなたを愛しているよ、と作者が言っているような、そういう印象の小説でした。
そしてやはり主人公・バーナードは、デヴィッドで。そいでもって頑迷なお父さんはレイ・バレット、ハワイ在住の叔母さんはローズマリー・マーフィー、とどんどん脳内キャスティングが進んでしまいました(^^;)