るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Secret of the Sirens

Secret of the SirensYL5.5 総語数70000語

Secret of the Sirens (Companions Quartet)Secret of the Sirens (Companions Quartet)
Julia Golding

Oxford University Press 2006-07
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Societyのひとたちは危険を慮ってConnieをSirenたちの所へ生かせてくれないと、書きましたが、Sirenたちそのものの危険性もさることながら、もっとも危険だと考えられているのはKullervoの存在でした。Kullervoは、人間と敵対していて、mythical creaturesを煽動して人間社会を滅ぼそうとしているのです。

Societyのお祭りがTintagelで行われた夜、ConnieはKullervoに襲われ、仲間になるよう脅迫されます。Societyのメンバーの助けで逃れることができたConnieでしたが、Hescombの町に来て初めて友達になった鳥のScarkを失ってしまいました

その後、Colと仲直りし、UniversalCompanionとしての訓練を進めていったConnieでしたが、クリスマス休暇の時期に、再びKullervoの悪意が街を襲って...

ということで読み終わりました。4部作の一作目という話ですが、一作としてもまとまっていますし、次巻への伏線も気になるところで楽しみなシリーズの印象です。

「人外の生き物との交歓」「コンパニオンとの強い絆」、というのはこの手のファンタジーでめずらしいものではありませんが、Universal Companionという(印象としては個々の生き物とではなく、地球そのものとのCompanionという感じ)存在の描かれ方と、今どきの話として環境問題やらなにやらと関わっていくのかな? というあたり、現代の児童ファンタジーという感じではあります。

個人的には、対製油所のところがちょっと消化不良かなと思いましたが、2巻以降いろいろ描かれていくのかもしれませんし、この先シリーズがどう進んでいくのか楽しみです。

ノリと元気のよさから行くと私は同じ作者さんのCatRoyalのシリーズの方が好みですが、こちらはこちらでまた雰囲気が違っておもしろいです。あちらは「少年少女冒険小説」こちらは「児童ファンタジー」ですから違って当然なのですが。

ということで2巻目も早速ぽちっとな。早く邦訳も出ないかな~ 静山社さまよろしくお願いいたします。