Death Wore White116/390頁
Death Wore White Jim Kelly Penguin Books Ltd 2009-02-05 売り上げランキング : 81435 Amazonで詳しく見る by G-Tools [t]:Death Wore White[an]:Jim [as]:Kelly |
過去の「事件」について。
ピーター・ショウの父親とヴァレンタイン刑事が最後に扱った事件は、9才の少年の殺人事件で、殺害現場に残された手袋(片手分のみ)と、目撃者が証言した車から、その車の持ち主、Robert Mossが容疑者として逮捕された。しかしMossは証拠不十分のため釈放無罪となった。
新しい死体の発見。
せんの2つの死体が発見された場所から3マイルしか離れていない島で、砂に埋もれた男性の死体が発見された。3つの死体に果たして関連はあるのか??
「犯行現場を見に行きたい」
「Siberia Beltですか?」
「いや。父の最後の事件のだ。あなたの最後の事件。彼が ― あのこどもが ― 発見された場所を今まで見たことはなかったんだ。見に行きたい。ここからは近い ― だろう?」
またもや来ましたよ!!! 絶対来ると思ったですよ!!
お父さんとヴァレンタイン刑事が最後に扱った、そして失敗した事件がどんなものだったかという話です。
証拠不十分で釈放という書き方をしましたが、二人が証拠となる手袋を被疑者の家に持ち込んでいため、手袋からMossの遺伝子が出たのはそのせいである、ということになり、それ以外Mossを確かな容疑者とする証拠がなかったため無罪になったのでした。二人のしたことは証拠偽造となってしまったということで二人は降格処分を受けたようです。
二人はMossが犯人であることは間違いないと考えていたようですが、証拠はありません。お父さんは亡くなる前にヴァレンタインに自分たちの汚名を晴らすよう約束させたのでした。
・・・・またもやこんなおいしい設定が!! 設定だけでもだえ死にそうなんですけど、もうなんだかな。
お父さんは事件となると警察に泊まり込んで事件に没頭するタイプの警官だったらしく、ピーターは実際に仕事をしていたころのお父さんの世界を知りません。お父さんもわざと見せないようにしていたふしもありますし。自分よりヴァレンタインの方が父と一緒にいた時間が長く、父を理解しているであろうことや、父が汚名を晴らしてくれ、という約束を自分としてくれなかったことにちょっぴり嫉妬するあたり、ピーターちょっとファザコンぎみです(^^;)
そのほかにもちょっとまたでんぐりかえりしたくなるような設定があり、なんだかツボっています。