るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

タルチュフ

1997年のシドニー・シアター・カンパニーのお芝居でDWはCleante役を演じています。Tartuffe、というのが、その信仰心を隠れ蓑にした詐欺師という役所ですが、Cleanteはその詐欺師にだまされるOrgonの妻の兄です。岩波文庫のタルチュフをざらっと読んだ時はCleanteはえらくまじめそうな役だなあと思ったので、レビューでの彼に関する描写に?? ? だったのですが、最近になってIさんのブログや雑誌を読んで納得しました。そ、そうか! Barry Kosky氏の演出で、変わっていたのね! "gay Cleante"というのはそのまんまだったのね(14世紀を舞台にした17世紀の作家の作品なので先入観でこの"gay"を昔風の意味の「陽気な」とか「派手な」とかに取るのかななどと勝手に考えていたのでした)the character alive as an out-and-out limpwristとかplaying the character up as a nagging effeminateとかいう形容で気付けよ、自分。
それはさておき、このタルチュフでもDWは舞台上を歌って踊っていたようなので、ものすごく上手くはないにしろ、ジャイアンという訳ではないんでしょう(^^;)いや、普通一般人からしたら上手い方なんじゃないかとは思うのですが、彼が自分の演技に対して持っているモノのようには歌や踊りに関して思えない、という事なんじゃないのかな、と勝手に脳内補完。

そういえば現実のシラノはタルチュフが上演される随分前に亡くなっているので、なんとなく残念だなあ、とちょっぴり思いました。