るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Riverdance

ベスト・オブ・リバーダンス [DVD]

ベスト・オブ・リバーダンス [DVD]

Riverdance仙台公演を観てきました。とても素晴らしかったです。


なんだか今年は「リバーダンス」という単語が妙に目につく年でした。(これは後になってどうやら仙台方面でのプロモがいろいろあったためと判明)それでなんとなく気になっていましたら、指輪&DWファンのJさんが(アイリッシュダンスがお好きで、リバーダンスももう何度もご覧になっていらしゃる)、たまたま機会がありましたので、リバーダンスのビデオを貸してくださいました。そしてその折り、仙台公演を観に東京からいらっしゃるというお話。その時点ではまだあまりピンと来ていなかったのですが、ビデオを観た勢いと、せっかく仙台に公演が来ているというのと、仙台の会場は今から取れるような席(3階A席)でも東京と違って会場が近いとか、やっぱり「生の踊り」とか、そういうことで早速その気になりました。そしてまた家まわりの都合もうまくついて(結構ラッキーでした)、Jさんと観劇&ミニオフ実現という事にあいなった訳です。


そもそも私はダンス系 ― バレエとかダンスとかそういう舞台を生で観たことがありません。(本当は有名どこは一度くらいは観ておきたいなという気にはなるのですが、なかなか(^^;))
まあそんな私の「リバーダンス」というモノの認識は、「アイルランドの伝統舞踊を現代風にアレンジして作られたダンスショー」これをただ「字面のまま読んだだけ」状態でした。なのでアイリッシュダンスからしてどんなダンスなのか、ダンスのショーというのはいったいどういうものなのかということをまったく分かっていませんでした。


Jさんにリバーダンスはショーとしてのダンスで、もともとの伝統舞踊、そしてその発展系である競技ダンスともまたちょっと違うということや、リードダンサー、プリンシパルと呼ばれる群舞を率い、ソロを取るダンサーさんたちがいるということを教えていただきました。



そして私がはじめてみたそのリバーダンスのビデオ。


リバーダンス LIVE FROM NYC [DVD]

リバーダンス LIVE FROM NYC [DVD]

おおすごい! と思いながらも途中「??」とはてなマーク続出。「・・これって・・フラメンコ・・だよね?」「・・モダンバレエ?」 「タップ?」「唄だけ・楽器だけの演目もあるんだ」「このノリの良いフィドラーのお姉さんは一体何事?」


私の今まで持っていたイメージでは、良くCMにも出てくるような、ダンサーたちがラインで並びステップを披露するという、それのバリエーションだと思っていたのですが、もちろんそういうアイリッシュダンスがメインではありますが、ステップを踏むという共通要素はあるにせよ、アイリッシュとはまた別のダンスを持ってきてあって、それが不思議に溶けあいながら一つの流れとして構成されていたのです。これはもう、ジャンル:リバーダンス としか言いようのない、不思議な、そしてとても魅力的なショーなのだ、ということが伝わってきました。
しかしやはりビデオどこか物足りなくて、ものすごいんだけど、これが舞台だったらどんなに迫力があって、熱気を感じられる事だろうと思ってしまいました。どうもせんに観た四季のミュージカルの印象がどこかに残っていたようです。「舞台の生の魅力」を感じたくなってしまったのでした。



さて土曜昼公演


席は3階の中央からちょっぴりずれたところ。3階ですから、それはそれなりですけど、全体が良く見えるし、ダンサーの表情などはオペラグラスでフォローでまずまず良い感じでした。


リード・ダンサーは男性Joさん、女性Zaraさん。流れているBGMもいわゆる「ケルトもの」で、幕開け直前に、舞台袖からステップを踏む音が聞こえてきて(ウォームアップの音がそのまま聞こえてきていました)いやがおうにも気持ちがもりあがります。


ショーは2幕構成で、一幕は「アイルランド」そのものをイメージとしてダンスにしたという雰囲気で、どこか神秘的、民話的。何と言いますかとても陳腐な形容になってしまうのですが、ダンサーたちはこう「妖精」のようでした。アイルランドだから、という訳でもないでしょうが、妖精騎馬行にまぎれてしまったような雰囲気。
そして第2幕はこちらは現代につながる歴史物語風。アイルランドのじゃがいも飢饉から移民、そして別世界への窓。別文化との対立と融合とこちらは普通の人間の物語という感じです。
リード・ダンサーのJoさんとZaraさんの溌剌としたピンとした踊りが気持ち良く、また他のダンサー達、シンガー達、そしてバンドの方達の演奏に引き込まれ、あっという間に2時間ちょっと過ぎてしまいました。



そして・・・なんと夜公演

行ってしまいました(^^;)Jさんから、今回の公演にいらしているリード・ダンサー、MichaelさんとDearbhlaさんというカップルがいらっしゃるのだけれど、もし昼の回がその方たちじゃなくて夜の回がその方たちで、チケットがもし当日券あって、お財布と時間に余裕があったらそちらの回もぜひ観ることをオススメしますという話をいただいてはいたのです。・・・それが会場に行ってみたら、夜公演がそのカップルで、当日券がはじとはいえかなり前方の席があって・・決めてしまいました(^^)。


感想:


きゃー!!!
えー、とこれはもうなんというか(^^;)。昼とはまた雰囲気の全然違う、あでやかなカップルでした。特にMichaelさん。まるっきりシロウトの自分の目にも明らかに分かる、ステップの速さ、華やかさ。もう華麗としか言いようがありません。パートナーの女性の方もまた華やかで、もう彼らが踊る足の先から花と星が飛び散るような雰囲気でした。

ここで誤解を受けたくはないのですが、昼のリードダンサーの方達が劣るとかそう言うことでは決してありません。彼らはタイプが違います。昼の方たちが、愛くるしい花のお姫さまと力強いナイト(ナイトというのもちょっと雰囲気違うんですが(^^;))だとすると夜の方達は美しい月の王女さまと端正且つ情熱的な王子サマと言った風。
そして夜はその昼のリードダンサーの方達が群舞に入って踊ってくるので、群舞の方も雰囲気がまた変わって、踊りがはっきりしてくるというか。

とにかく2公演、しかも夜の方がかなり前の席で見られた事は本当に素晴らしい経験でした。



Jさんお誘いくださって本当にありがとう。眼福でした(^^)