るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The New Policeman

The New Policeman 176/407頁

The New PolicemanThe New Policeman
Kate Thompson

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いろいろ積ん読をさしおいてこれをよみはじめました。2005年のカーネギー賞ウィットブレッド賞児童書部門受賞作品、来月創元ブックランドから「時間のない国で」という邦題で出版されます。

舞台はアイルランド、キンヴァラの街。主人公は15才の少年JJ。最近やたらと「時間」が過ぎるのが早くて、と嘆く母のために、誕生日に「時間」をプレゼントしようとした彼は、近所に住むアンの導きで、別の世界へ入り込む。そこは常若の国、ティルナ・ノグ。ところがその時のない筈の国では「時間」が存在するようになっていた。時間流出の謎を解きに動くJJ。一方、キンヴァラの街には新しい警察官がきて...

という、紹介文句に惹かれて読み始めたのですが、すごくひっぱられて、わくわくしながら読んでいます。主人公は音楽一家のリディ家の生まれで、フィドルがすごくうまくて、ダンスもすごくうまくて(小学校で辞めてしまったけれど、先生がオール・アイルランド・チャンピオンになれるかも、って思ったくらいうまかったみたい)という子です。お母さんはコルサンティーナを演奏する人で、お父さんは詩人。妹もお兄ちゃんの後を追うようにしてダンスと音楽に才能を見せてます。JJのひいお祖父さんはフルート吹き&フルート作りだったのですが、70年前の神父さんの失踪に関して、彼が神父を殺したのでは? と噂されていてます。ひいお祖父さんは本当に神父さんを殺したの? とかお母さんのお父さんの謎とか、新しくきたおまわりさんがすっごくハンサムでフィドルが上手でダンスも上手なんだけど、なんだかひょっとして....? とか、先を早く読みたいようなゆっくり読みたいようなでいます。6部構成で、そのそれぞれのパートが短い章だてされていて(ホントに短いです。一章が3頁~6頁くらい)その章ごとにアイルランドの伝統音楽の楽譜がついているので、あああああ、この音楽を聴きながら読みたいよう、と身もだえしてしまいます。(この本用のCDが欲しい!)

文章もそれほど難しくないので読みやすいです。Bootlegくらい、YL5くらいかな? ただアイルランドの歴史、音楽、ダンス、ケルト文化になじみがないとちょっと待ってぇぇぇぇぇぇという感じになるかも。後ろにGrossaryがちょこっとだけついてました。