るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Ruby in the Smoke

The Ruby in the Smoke 95/230頁

The Ruby in the Smoke: A Sally Lockhart MysteryThe Ruby in the Smoke: A Sally Lockhart Mystery
Philip Pullman

Random House Childrens Books (Mm) 1994-11
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The [t]:Ruby in the Smoke: A[t]: Sally Lockhart Mystery[an]:Philip [as]:Pullman


Holland夫人が、男を使ってサリーから日誌を盗ませていたのでした。日誌には大変価値のあるものの隠し場所が記されていたのですが、日誌の頁がゆるく綴じられていたせいで、たまたまその部分はサリーの手元にありました。Holland夫人は改めて残りの頁を彼女から奪い取り、サリーを殺してくるよう依頼します。危うしサリー! 一方、Holland夫人の宿屋にとどめられているBedwellは麻薬に犯されていますが、かつてはサリーの父親の沈んだ船の二等航海士で船の沈没に絡んだ事情を何か知っているようです。Holland夫人の小間使いの少女アデレードにサリー・ロックハートを探すよう言付けます。そのアデレードは、サリーの父がかつて共同経営していた会社に出向き、そこの走り使い、ジムが、サリーと連絡を取ることになりました。

男がサリーの部屋から日誌を盗んだ事をきっかけに、サリーはキャロライン小母の家を出ることにします。昨日の記事で、財産がなく、と書きましたが、私の勘違いで、財産がないわけではなく、父親の遺産として、いくつかの会社の公債などを持っており、年に40ポンドほどの配当を得ることができる立場のようです。(この金額が当時としてどの程度の感覚のものかはあまりピンときませんが、ハウスキーパーか、ガヴァネスとして働いて得られる賃金くらいでしょうか。)この配当はサリーがキャロライン小母さんと一緒に暮らす限りおばさんに支払われるようになっていたようで、サリーはそれを自分が受け取れるように弁護士に言い渡します。

しかしこんなに簡単に変更できるかなあ? と思ってしまった私はスレてますか? 普通未成年の人間の信託関係はもう少し込み入っていると思うし、自分で管理するにはたいていは年齢による制限がつくか、婚姻によって夫の管理下に入るかが必要だと思うんですけどね。そのへんは児童向け小説という事かしら。

サリーはおばさんの家を出て、どこへいく、というあてもなかったのですが、Marchbanks氏の家に出かけてHolland夫人に追いかけられたときに助けてくれた写真家のフレデリックを訪ねます。

フレデリックと、その妹、ローザ、店のトレンブラーは彼女を助けてくれることになりました。



ああ、なんかミステリーをまとめるのって難しいわ。でもこの本は割と読みやすいです。


いい感じなので続きも読もうとアマゾンでぽちっとしようとしたら、2巻目がない! Film-tie-in版の高い奴(私が欲しかった版より1000円高い!)しかない!

しょうがないのでとりあえずマーケットプレイスで確保(たぶん海外から送ってくるタイプ)、3巻と、外伝をぽちっとしました。


そう、このロックハート嬢の冒険は2006年にBBCでドラマ化されており、今秋、ミステリチャンネルで放映予定だそうです。そのせいもあるのかしら>Film-tie-in版