るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

狂犬は眠らない

狂犬は眠らない (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 14-1)

狂犬は眠らない (ハヤカワ・ミステリ文庫 ク 14-1)

とあるブロガーさんのレビューにひっかかって手に取ったもの。
CIAが管轄する精神病院に入院中の元スパイ5人(それぞれが任務がらみのトラウマがかえで、社会不適合者)が、担当の精神科医が殺害され、このままでは自分たちが犯人にされる、と病院を脱走、真犯人を追いかけるという、ミステリー&道中もの。それぞれのかかえるトラウマのエピソードがはさみこまれ現在と過去を行き来しつつ、最終頁にいたるまで目が離せませんでした。
読後感は、喪失感とやりきれなさと悲しみとほんの少しの達成感と希望、という、映画リトル・フィッシュの鑑賞後感想みたいな感じでした。オススメ。