るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Forgotten Garden

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The Forgotten GardenThe Forgotten Garden

Pan Books 2008-06-06
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The [t]:Forgotten Garden [an]:kate [as]:morton

第19章 2005年:ロンドン

カサンドラ視点 ウォーカー夫妻を襲った列車事故の詳細について。ネルが辿った道を追いかけつつ、カサンドラの次の行き先はコーンウォールです。

第20章 1900年:ロンドン

イライザ視点 イライザはSturgeon夫人に救貧院に連れて行かれそうになります。まさにそのとき、自分の叔父の使いだと名乗る男性が現れ、コーンウォールの母の生まれ故郷へ連れて行かれることになります。

第21章 1900年:コーンウォールへの道

イライザ視点。ロンドンからコーンウォールの母の生地へ連れて行かれるイライザ。道中何の慰めもなく、ついた屋敷でも暖かな歓迎があるわけではありません。

第22章 2005年:コーンウォール

カサンドラ視点。カサンドラはかつてのマナーハウス、今はホテルとなったそこに滞在しています。そして彼女を襲った悲劇 ー 失ってしまった夫と息子の事、当時自分を支えてくれたネルの事を思い出しています。

第23章 1900年:Blackhurst屋敷

イライザ視点。眼をさましたイライザ。海に出かけ浜辺を堪能。そして戻ってきて迷路を管理している庭師のDaviesと出会います。Daviesから、この家にはイライザの従姉妹になるRoseという病弱な娘がいることを知ります。

イライザも、ネルも、カサンドラも、自分にとって欠かせない筈だったものを喪失してきている女性なんですね。

そしてその喪失に悪意があった訳でないところになんともやるせないものを感じます。憎むべき何かを与えられないで、自身を恨んで喪失を抱えてそれでも生きていかなければいけない"survivor"というか。