るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Heroes

The Heroes

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Ronald McKie

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それぞれの背景

Ivan Lyon 少佐:28才 :17世紀頃までスコットランドにいた先祖を持つ。ハーロウ校から陸軍士官学校を出て、ゴードン・ハイランダース所属の職業軍人。父親も軍人。やせ型で、寡黙、やや神経質。日本軍侵攻の際、シンガポールから小さな船で、一月ほどかけて、インドへ脱出。シンガポール帰還へ並々ならぬ意欲を持つ。妻と子供達が移動の際に日本軍の捕虜となり、作戦時の生死不明。

Donald Davidson 中尉:30代(多分)冒険家。友人たちに、ヒラリー卿がエベレストにのぼらなかったらきっと彼が試したに違いないといわしめた。長身、赤毛、碧眼、厳格な風貌。気むずかしい時もあったが陽気な時もあり。チェルトナム校を出た後オーストラリアへ。5年後イギリスに戻り、ボンベイビルマ商事会社に入社。第二次世界大戦開始後、イギリス海軍へ。

Bob Page 中尉 22才 もと医学生シドニー大学医学部在籍中に第二次世界大戦勃発。Australian Imperial Force(AIF)へ加わる。父親はニューギニアの副長官だったが、日本軍の捕虜となり、移送中死亡。

次ぎの5人は、海軍の志願水兵の訓練所からDavidsonが引き抜いてきた17~23才の若者達


Walter Gordon "Poppa" Falls 臨時上等水兵:23才。NSW州の農夫の息子

  A.W."Happy" Huston 臨時上等水兵:17才:ブリスベーン出身

F.W."Boof" Marsh 臨時上等水兵:ブリスベーン出身:棚作り職人の弟子

M.M."Moss" Berryman 臨時上等水兵:アデレイド出身:店の店員

A.M.W."Joe" Jones 臨時上等水兵:パース出身。パースの高校卒業後海軍に入隊。船上勤務経験あり。訓練所には砲術訓練のためにいた。

K.P."Cobber" Cain 臨時先任上等水兵 :クイーンズランド出身。海上貿易会社に勤務していた経験があり、銃撃の訓練を受けていた。その他さまざまな職業の経験あり。

Taffy Morris伍長ウェールズの炭坑夫から、衛生兵になった。Ivan Lyon 大尉のbatman(とあるので、従卒?という訳になるのかな? )スマトラからLyon 大尉と一緒で、Padangからの航海もずっと一緒だった。


Ted Carse 中尉 42才 ゴールドラッシュの時代にイギリスからオーストラリアへ渡った祖父を持つ。13才で海軍士官候補生になり、1918年にmidshipmanとして船に乗る。20代で軍に失望して海軍をやめ、教師になるが、2年でやめ、商船に乗り込む。その後さまざまな職を経て、第二次世界大戦勃発時は清掃会社の現場監督だった。戦争勃発後すぐ軍に志願するが、1919年にかかったインフルエンザで気管支に問題があったため、受け入れられず、1942年に受け入れられた。


Paddy McDowell 主任機関士 56才 。ベルファスト生まれのアイルランド人。海軍の下士官として第一時世界大戦にも従軍したが、1920年代にオーストラリアへ。第二次世界大戦勃発時も英国海軍予備役だったのでオーストラリア海軍へ主任機関士として編入


H.S."Horrie" Young 主任電信技士:西オーストラリア出身。22才。14才からテレグラフメッセンジャーとして働き、16才でオーストラリア海軍予備役の無線電信技士候補生として加入。第二次世界大戦勃発後、いくつかの船で働き、Naval Combined Oerations Schoolへ。Davidsonに出会い、作戦へ志願。


Andy Crilley 伍長(調理係)クイーンスランド出身。

小説の語り手の視点は基本的に第3者的なもので、キャラクターたちの視線に降りてくるときも、Ted Carse寄り。リーダーたちとちがって個人的な思い入れが少ないせいか、年齢のせいか、(性格のせいか)語りは淡々としています。