るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Cat Among the Pigeons

Cat Among the Pigeons246/370頁

Cat Among the Pigeons (Cat Royal)Cat Among the Pigeons (Cat Royal)
Julia Golding

Egmont Books Ltd 2006-08
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奴隷制度廃止運動の活動家たちの助けを借り、一旦はMr.Hawkinsの要求をしりぞけたキャットたちですが、今度はキャットがMr.Hawkinsの訴えで逮捕されそうに。夜中にドルリー・レーン劇場を逃げ出すキャット。キャットが逃げ込んだ先は、フランクの通うウェストミンスター校でした。フランクと同室で友人のチャーリーの弟として学校に紛れ込むキャット。学校でもいじめっ子はいるし、売られた喧嘩は買うキャットはさまざまなトラブルに巻き込まれます。そんなこんな中、今度は慎重に守られていた筈のペドロが行方不明に。方々手をつくして捜しますが、シドだち、「Butcher's boy」のメンバーを総動員してもみつかりません。そんな時、宿敵、ビリー・シェパードから申し出があり、キャットをペドロに会わせてくれるといいます。疑心暗鬼になりながらも、このチャンスを逃す訳にはいかないと申し出を受けるキャット。意外にもこの申し出は罠ではなく、約束を違えず、ペドロの元へ連れていってもらえることができたキャットでしたが....

ということでますます目が離せません。

本文中、Mr.Hawkinsが本気で、アフリカの人間や劇場に住む女の子を自分より劣ったイキモノだと信じていて、だから彼らを無慈悲に扱うべきだと信じていることにキャットがどきりとするシーンや、ペドロが彼個人でなく、「元奴隷」という記号で語られることへのキャットの憤りや哀しみが書かれている所など、冒険活劇の中にあるだけに、余計に、ああ、としみじみします。

この先の展開が楽しみ楽しみです。