るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

遊んできたことその1:ブレッソン展

アンリ・カルティエ=ブレッソン

知られざる全貌"De qui s'agit-il?"

2007.6.19-8.12


に行ってきました。於:東京国立近代美術館http://www.momat.go.jp/Honkan/Henri_Cartier-Bresson/index.html



そもそも私がこの写真家を知ったのは、ちょうど去年の今頃、ドキュメンタリー映画
アンリ・カルティエ・ブレッソン 瞬間の記憶」
http://www.momat.go.jp/Honkan/Henri_Cartier-Bresson/index.html
を観たからでした。

撮影当時93(か94)才だったブレッソン本人の口から、友人たちから、そして作品そのものから、彼の撮ってきた写真を語るドキュメンタリー映画で、その圧倒的な作品群とブレッソンの見識を強烈に印象づけられた映画でした。
それがあって、今回ちょうど展覧会をやっているとのことで観てきました。展覧会は、ヴィンテージプリント(撮影後それほど間をおかずにプリントされたものの事を指すそうです)を含めた写真350余枚、デッサン、フィルム(トータルで1時間分ほど)その他いろいろ資料、とみっしり充実の見応えたっぷりな内容でした。



彼の写真は、この時でしかありえないと思わせる「瞬間」が、ゆるぎのないまなざしでもって切り出され、切り取られた静止画でありながら、ただ切り出されてそこに留まっているのでなく、今目の前で観ているこのフレームの中の写真が、その切り取られた中で完成していると同時に、フレームの背後から静かに広がって、切り取られた筈の世界と時間とにつながって、存在しているというような、静かさとライブ感とが同時に現れているというような、そんな力強い写真でした。


人と風景と時代。これらが、分かたれる事なく撮られてきた写真たちには引き込まれずにはいられません。

しかし「人間」も「景色」もどちらも素晴らしいって凄いなあ.....