るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

ロブとジョン


If he'd said,'I need someone to be my assistant and I can't pay you',I would have said yes..... But instead he actually said, 'Why don't you and I run this company'.




Take Two;Robert and John:Inside Film magazine September 2007

IF magazineのインタビュー・コラム"Take Two"、9月号は、ジョン・メイナード氏とロバート・コノリー氏の二人でした。
二人の「なれそめ」その他いろいろ載っていておもしろかったので、ちょっと抜き出し。
1990年代初頭、若いロブくんと既に敏腕プロデューサーとしてカンヌその他をぶいぶい言わせていたメイナード氏がどこでどうつながったのか、という謎があった(私には(^^;))訳ですが、そもそもの出逢いは、ロブ君の働きかけからだった模様。



Australian Film, Television and Radio School(AFTR)に在籍中だったロブ君は、そこでニュージーランドのフィルム・メーカーと友だちになり、その彼から、ニュージーランドの映画をたくさん紹介してもらった。ロブ君が気に入った映画は全部プロデューサーとしてメイナード氏が関わっていた。
それでロブ君はメイナード氏に電話をしたとのこと。(メイナード氏は怖いヒトだという噂だったので非常にナーヴァスになってたらしい)それで逢う事になって、11時ごろ伺います、と言ったら、7時半(朝の)にRustic Cafeにおいでと言われた、というのがそもそものはじまりとのこと。
この時ロブ君は25才でした。うーん若い頃から、(若いから??)体当たりですね(^^;)



ロブ君とメイナード氏は25才違い。お父さんと息子くらいの年齢差があります。しかしその年齢差にもかかわらず、馬があったロブ君とメイナード氏。それからメイナード氏がロブ君のメンターになってくれました。その年はメイナード氏は映画を作っていませんでしたが、ロブ君はメイナード氏とたびたび会って何かと助言を受けたりしていました。(本文中には一緒に「ガーデニング」してたとか書いてありました(^^;))
そして、ロブ君のAFTR3年(最終学年)の時、映画、All Men Are Liarsのファンドが取れたので、撮影に入る事になり、メイナード氏がロブ君に仕事をあげた、という事のようです。チッペンデール地区の、家賃が週35ドルでドアの代わりがカーテンのシェアハウスを出て、遠くクイーンズランドへ出かけたロブ君の映画プロデューサーとしてのキャリアのはじまりですね。

そして上記記事引用文にもあるように、一緒に会社をやろう、という話になったとのことです。



ジョンと僕の間に何か署名契約書があった訳じゃないんだ。僕が94年に学校を卒業した時、僕らはニュージーランドにいて、All Men Are Liarsのポストプロダクションをしていた。もしジョンが、「私はアシスタントになってくれる人間が欲しいんだ。給料は払えないけれど」と言ったとしても、僕は「yes」と言っただろう。でも、代わりに実際彼が言ったことは、「君と私とでこの会社をやろう」って事だった。僕は「yes」と言って、握手をして、そして彼は会社のシェアに署名した。僕は信じられなかった。彼は僕に映画のバックカタログ付きの会社の半分をくれたんだ。



うーんやっぱりおもしろい。メイナード氏はロブ君の中に何を見つけて、一緒に会社をやろうと言ったのかな? 野心? 希望? 夢? 情熱? いろいろ妄想炸裂しますねぇ(^^;)。
クリエイティブな仕事の時に、基盤がしっかりしているといい仕事ができる、というような事をロブ君、このインタビューで言っていますが、"The Boys"の映画化は、やっぱりこのArena film&メイナード氏のサポートがあってこそできたという感じがします。
ロブ君の事だからメイナード氏との出逢いがなかったとしても自力で映画会社を起こすか、企画を売り込むかしてThe boysを作ったとは思いますが、98年(撮影は97年ですが)という年に主演のDWを含むあのメンバーでは作れなかったんじゃないかなあ。
監督のローワン・ウッズ、撮影監督のTristan Milani、編集のNick Meyers、Production DesignerのLuigi Pittorino、そしてプロデューサーのロブ君、みんなAFTRのおよそ同期で、このThe Boysで長編映画デビューなんですよね。

やっぱりThe boys 制作の裏側とかっておもしろそう。ぜひ知りたいものです。The Boys映画化10周年記念とかでどこかのインタビューでさくっと語ってくれないものかしらん。