Death Wore White 45/390頁
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子供の本の次は大人の本。ということで今度はこれ。数多ある積ん読本をほうってまたぽちっとなしてしまいました。だってレビューを読んだらおもしろそうだったんだものー。
2月9日夜。天候は雪。イギリス、ノーフォーク州の海岸では、西ノーフォーク所轄のショウ警部補とヴァレンタイン巡査部長が、産業廃棄物の不法投棄を発見したという沿岸パトロールからの通報を受け、廃棄物の捜索にきていた。
そこでショウ警部補は廃棄物のつまったドラム缶を見つけると同時に、波間に漂う、子供用のビーチマットに引っかかった死体を発見した。
応援を呼び、さらに、手掛かりを探しに丘に登ったところで、警部補は近くの側道で、8台の車が倒木による道路閉鎖のため立ち往生を余儀なくされているのを見つけた。
ショウとヴァレンタインはそこで、心臓発作を起こし死にかけている男性と、立ち往生した車の列の先頭車両で、眼窩にのみをつきたてられて殺された男性を発見した。
雪の車両密室ですよ!
殺された男性ののった車のまわりには足跡は一列しかなく、それは車が立ち往生した後に、様子をみにきた3台目の車の初老の男性のもの。その初老の男性が男を殺したのではないことは、それを見ていた2台目の車の女性の証言であきらか。
さて、誰がどうやってこの一台目の車の男を殺したのか??
また海岸で見つけられたビーチマットの男は誰に殺されたのか?
といきなり二つの殺人事件から始まります。
メインキャラクターのショウ警部補とヴァレンタイン巡査部長ですが、ショウ警部補の方は33才、所轄内で最年少の警部補、学位持ちのいわゆるエリート警部、一方のヴァレンタイン巡査部長は引退まであと5年のたたきあげです。彼ら二人はコンビを組んでまだ一週目なのですが、二人の間には浅からぬ因縁がありました。実はヴァレンタインはかつてショウの父親と仕事をしていたのですが、ある事件の捜査の失敗がきっかけでショウの父親は警察を早期離職、その後亡くなってしまい、ヴァレンタインも出世の道を閉ざされていたのでした。
お父さんの失敗のせいでかショウは'Check-it'と署内で呼ばれるような「規則にのっとった」捜査をがちがちにするタイプの様。
頭はキレるんでしょうがちょっと不器用そうな感じです。
ヴァレンタインの方は20も年下で、昔サッカーをして遊んであげた相手が自分のボスというのにまだ戸惑っている状態。さらにショウ警部補にかつての上司であるショウの父親の面影が見え隠れしてそれもまた戸惑いの原因といった感じです。
警察小説でこういった年配たたき上げ系刑事と若手エリート刑事コンビって王道だ!と思う私。
単に自分が好きなだけですが(^^;)
とりあえず8台の車の順番と乗っている人間をメモしつつ読み進めていくつもりです。