The Silver Bough132/337頁
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第7章
Nell
Nellは果樹園を手に入れてから、普通のりんごを栽培するだけでなく、かつてこの街で栽培され、今は絶えてしまったと考えられている品種、Appleton's Fairestをよみがえらせたいと考えていました。
インターネットを探したり、果樹栽培家を頼ったりしましたが見つからず、彼女はAppletonのここぞと思う場所を歩き回り、りんごの古木を探しました。
これは、と思う古木から枝を取り、接ぎ木をして3年。期待して待ったのに、たった一つ実ったりんごは黄色で、真っ赤な筈のAppleton's Fairestとは違うものだったと、気落ちします。
図書館司書のKathleenをディナーに招いていた日中、果樹園に、見知らぬ男性が近付いてきました。彼はどこか謎めいていて、そしてとても惹き付けられる男性です。彼はRonan Wallと名乗りました。
果樹園を案内中、Nellが接ぎ木から育て、一つだけ実ったりんごの木に近付き、これはAppleton's Fairestで、黄色なのは、その木の寿命の内にたった一度だけ実らせることができる特別のりんごだから、だと言います。
Nellは街の伝説にもある、恋人と分け合うべき特別のりんごだというのかと、懐疑的。
Ronanに惹き付けられらながらも彼を果樹園から追い出します。
夕方になって、Kathleenがやってきます。Nellの果樹園や家具にした仕事を絶賛するKathleen。
Nellは問われるままに、なぜ自分がこの街にやってきたのかということを話します。
Nellは両親を自分の目の前で交通事故で亡くし、また夫も、自分の前で船の事故で亡くしているため、大事な人の喪失に絶えられないと、誰かと親しくすることを避けていたのです。
Kathleenに果樹園を案内していると、不思議な事にさきほどRonanが触れたりんごの木の枝に花が咲きほころんでいました。
私は勝手にNellは50-60代くらいで、世代の異なる女性3人がそれぞれ、という話なのかと思ったのですが、NellとKathleenは30代後半ー40代前半くらいの同世代のようです。
Ashleyだけが若いみたい。