るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Silver Bough

The Silver Bough222/337頁

The Silver BoughThe Silver Bough

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第11

Ashley

アップルトンの外へ電話はつながりません。

道も分断されたまま。やってくる筈の飛行機も到着しません。

港でははしけが外の街とをつないでいるようです。

Ashelyは港の船に白いドレスの婦人を見つけ、昨日図書館で見た絵にいた女性と同じでは? と図書館に向かいます。しかしKathleenから、昨日は特別で一般公開されていない絵を見せることはできないと断られます。

Ashleyは祖母に関する事を調べたいと、過去の新聞を見せてもらうことにします。

1950年の年、アップルクイーンに選ばれた祖母は、その年の春、Ronan Wallと婚約しており、新聞にも載っていましたがその写真の男性は、先日Ashelyが街で出会った謎の青年と同じ顔をしていました。

新聞の記事からは祖母が出奔した理由はまったくわかりませんでした。

図書館で月曜に見つけたりんごの彫り物を手にしたAshleyですが、そのりんごが二つに割れることがわかり、その中に乾燥してしなびたりんごを見いだします。

Ashleyは何か不思議な力に導かれるようにしてりんごを図書館から持ち出してしまいます。

Ashleyは街の墓場で再びあの青年と出会いますが、彼がRonanの孫などではなく、Ronanその人であることを本能的に悟ります。

第12章

Kathleen

Kathleenは先々代の図書館司書だったIna McCluskyの家を訪ねます。高齢で図書館に通うのがたいへんになった彼女のためにKathleenは定期的に本を届けに訪ねていたのでした。

彼女にAshleyの祖母、Euphemiaの事を訊ねると、彼女は自分よりずっと若いから良く知らないが、アップルクイーンである彼女がわかちあうべきりんごをわかちあわずに街を出てしまったからアップルトンは衰退した、と言われとまどいます。

一方Euphemiaの婚約者であったRonanについては、母親のEmmelineは妖精を信じているようなおかしな娘で、Ronanの父親は誰とも知れない、私生児だったと言い、Wall家については自分より母親の方が詳しい、と2階の母親を訪ねようと誘います。

高齢のInaの母親? とkathleenが半信半疑で2階へついていくと、きちんと片付けられた1階の部屋と違って乱雑な2階の部屋のベッドに、非常に年老いた女性が休んでいました。

Inaの母親はWall家について語り始め、さらにKathleenが驚いた事に、自分の母親を起こしてくるようInaに申しつけました。衣装ダンスからInaが「起こしてきた」彼女の祖母は2歳児ほどの大きさの人形のような姿でした。さらには曾祖母までを起こしてお茶会をしようと言い出したあたりでKathleenは絶えきれずにInaの家を逃げ出します。

・・・・なんかホラー?! 怖いです。

アップルトンの街が外と断絶され、ゆっくりと過去が侵出してきているような感じ。