るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Dark Tide

The Dark Tide 6582/8687

The Dark TideThe Dark Tide
Josh Lanyon

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12-13章

サンタ・バーバラでのDan Haleの葬式の参列者はジェイクとエイドリアン以外はたった一人、60代くらいと思われる裕福そうな身なりのご婦人でした。葬儀後声をかけてみると、彼女はJayの妹、Jinxでした。Haleの経済的支援者は彼女だったようです。エイドリアンはJinxから「どうしてJayの事に首をつっこんでくるの?警察でもないのに。純粋に好奇心から?」と問われます。「好奇心もあるけど、彼に対し責任があるような気がするから」と答えるエイドリアン。どうして? と重ねて尋ねるJinxに「君のお兄さんに起こった事は間違った事だ・・・・殺人は間違った事だから。僕はそのことをわかってる。わかっていてほうっておくのは間違っている」と語ります。ジンクスからは「あなたってホント変わり者ね」と言われてしまいますが、それでもそのやりとりが効いたのか、Jinxは兄について、当時の彼らの様子についてエイドリアンたちに語ってくれました。

翌日、Henry Harrisonとの面談で語られた事は、彼の依頼人はもう亡くなっているが、Louise Reynardという名のフランス人女性で、大学教授。Jayは泥棒した先で手に入れた十字架に関する情報を求めてLouiseを訪ねたこと、Louiseはそれが「ルーアンの十字架」だと告げたこと。それはジャンヌダルクに関連した十字架で非常に貴重な国家的遺産であり、第二次大戦中にナチによって略取されたといわれているものだということ、また十字架の件を相談した後すぐにJayは行方不明になりLouiseは彼の身に危険が及んだと考えたというのです。

JinxやHenryとあったことで大分情報が得られましたが、結局、Jayを殺したのは、Dan HaleだったのかJinxだったのか、あるいはその十字架を盗まれた誰かなのかわかりません。

気の進まない様子のジェイクにエイドリアンはもう1週間だけ捜査を続けてくれと頼みます。

ナチの宝物ってそういうことかー、と納得。しかし謎の真相はまだまだ見えません。

ジェイクとエイドリアンの関係はちょっと進展、かな? 「確かに君の言うとおり、僕は君に対してまだ怒っていて、もしかしたら傷付いているのかもしれない。でもそうだとしても、僕は君が去ってしまうことには絶えられない」なんて直球勝負されたらやっぱり勝てないと思いますよ、ジェイクは。

そうそう、さらにびっくりなことには3巻で失踪したアンガスが戻ってきました。しかしエイドリアン、ほんとにほだされやすいな・・・