るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Dark Tide

The Dark Tide 7684/8687

The Dark TideThe Dark Tide
Josh Lanyon

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14-16章

14章はメルとのスイミングデート。リハビリの一環でスイミングに行くエイドリアンにメルがつきあうという形ですが、ジェイクとの関係が動いていく中で、メルが示してくる熱意にあまり応えられません。メルの方もエイドリアンの術後の傷にすっかり情熱を無くしてしまった様子です。デートの後、また電話するよとは言われますがメルの方も乗り気でなくなった模様。

その後穏やかに過ごしていたエイドリアンの所に穏やかならぬ電話がかかってきました。「自分の母親にかかわらるな、そうでなければ弁護士に訴えるぞ」というもので、電話の主はクリス・パワーズ。ジンクスは、1967年にブルース・パワーズ上院議員と結婚していたのでした。クリス・パワーズはその息子で、政治的な野心の持ち主です。パワーズ上院議員がジンクスの過去をどこまで知っているかは不明で、ウェブで調べられる限りのジンクスはパワーズ上院議員の妹と大学で一緒で、そこからの縁だということ。結婚後は議員の妻として何の問題もなく過ごしてきています。

そして火曜日、エイドリアンとジェイクはエイドリアンの母親リサの伝手を頼って、Eve Truffautのアンティークショップを尋ねます。Eve Truffaut の父はかつてフランス軍レジスタンスとして闘った英雄で、戦後アメリカに移住し、カリフォルニアで古物商を営んで成功した男ですが、エイドリアンたちは、彼 - Guilliam Truffaut が実はナチ協力者で、ルーアンの十字架を持っていたのは彼ではないかと疑っていました。

エイドリアンとジェイクの質問に、Eveは父に関する噂を聞いたのか? と言い、確かに父が死んだときに出所が怪しい美術品が出てきた事と、父が、自分の財産を取り戻すためには人殺しをしても不思議に思わないというような衝撃的な答えを返します。

結局亡くなったGuilliamが自分の十字架を取り返すためにJayを殺したのかもしれません。十字架は彼が亡くなった時に誰とも知れぬコレクターに売られてしまったのかもしれません。

Eveの元を辞して書店に帰って着た時、ジェイクはエイドリアンに木曜に連絡する。俺たちは話しあわなくては、とエイドリアンに言います。

リサはジンクスの事を知っており彼女がMurderを侵すとは思えないと言います。エイドリアンは、誰でも状況によってはそういうこともある、といいますが、リサは、自分は家族を守るためならKillingはするだろうが、Murderはしないと言います。killing とmurderはニュアンス的に違うんでしょうかね??

しかしメル。

彼はなんというか「起こりうる死」にきちんと向き合えないのかな結局。誰でも人間なら年を取るし、いつかはどこかで死ぬのだけれど。