るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

金子みすず展

3月9日から3月13日まで仙台三越の7階ホールで短期開催されていた「金子みすず展」、見る前に思っていたより見応えのある展示で、おもしろかったです。

私は「わたしと小鳥とすずと」や「大漁」といったこの人といったら、これ的な有名な詩ぐらいしか知らなかったのですが、なるほどこういった詩も書いていたのかともう少し彼女の詩を読みたくなりました。

彼女の短い生涯については、痛ましさを覚えてしまいました。
映画の「赤い靴」じゃないけれど創作欲のある人のそれを押さえつけても何もいいことないという、哀しいところ。
女性のそういったものは配偶者次第、というのが時代を考えるとしょうがないと思いつつとても残念。彼女の筆が折られることなく、もっと多くの言葉を紡ぐことができればよかったのに。

彼女の詩作とはまったく関係ありませんが、彼女の師的存在だった西条八十が、彼女をイギリスの閨秀詩人、クリスティーナ・ロセッティになぞらえていて、その前に見た「ヒューゴーの不思議な発明」でその名前が出てきていたのにシンクロシニティを感じてなんだか嬉しくなってしまいました。