The Mysteries YL 7.0 総語数 110747語
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第23章[失踪挿話]Caroline 第24章、ペリの救出 その1 第25章恋人Jennyの失踪 第26章ペリの救出 その2第27章[失踪挿話]Eilian、第28章ペリの救出 その3、第29章[失踪挿話]William、第30章ペリの救出 その4、第31章[失踪挿話]MacRoyの妻、第33章ペリの救出 その5、Jennyからの手紙
読み終わりました。
「The Wooing Etain」というケルトの民話をなぞるように失踪した女性を追う話ですが、あいだあいだに挟まれた他の「失踪者」たちの話が不可思議さを高めています。「フェアリー」や、「Otherworld」というのはただ、愁いのないおとぎのくに、という側面だけでなく、もっと「死者の世界」に近いイメージがあるのかな、などとふと感じました。日本の神隠しとか、遠野物語の「異人」にさらわれる話に似ているなあとか。
フォークロアは共通項があるものなのかな。
ペリの救出に際して、人は自分が望むモノを連れ帰るのだろうかなどといろいろ思ってしまいました。家族や恋人よりも、思い入れのない第三者の方が冷静に判断できて、交渉できるのかなあ、などなど。
加えて「人は何故失そうするのか」という問いかけへイアンが自身に答えるシーンがあって、結構お疲れモードの彼が危うく見えてしまいましたよ。
しかし実はローラが連れ帰ろうとした少女はひょっとしたらペリの娘なのかな? などと思ったんですが違ったみたい。、それからヒューが傷のせいで、ミダーから得た"Second sight"は無くなったてしまうんだろうかとか、良くわかりません。
いずれにせよ、Peopleとの取引というのは難しいもののようです。
このあいだ読んだThe new policeman との共通項も結構あり、あれを読んでいたおかげで、ちょっぴり知識が増えて読みやすかったのかもしれません。同じジャンルを読むとこういうところいいですね。
一般書ですが、割と読みやすい文章だった、というのと、章立てが短いおかげで読み進みやすかったです。一番は「この先どうなるの?? 早く早く」という所だったとは思います。
話の筋にはまったく関係がありませんが、[Wrinkles in time]のサイン本なんてうらやましいなあ、と思いました(^^;)