るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

キング・コング

を見てきました。実は予告を見た段階では「・・・映画館で見るかどうか、ビミョウかなあ」などとあまり乗り気でなかったのですが、そこここであがるレビューの良さと、Mさんのレビューを読んで俄然見に行く気になり出かけてきました。

やはり映画館で観て正解でした。
予告編を見たときに、どこか何か嘘臭い、作り物めいて感じられた画面は、映画としての流れの中で見るとこのキングコングという映画の中でフィットしていて、違和感を感じず、クリーチャーとキングコングとの闘いのシーンも、非常に動きの良い、ダイナミックな映像としてせまってきました。

俳優のみなさんはどれもすばらしく ― ナオミ・ワッツ演ずる美貌のヒロイン、アンも、彼女を愛するエイドリアン・ブロディのジャックも、ジャック・ブラックの山っけのあるアクの強い監督カールも、それぞれのキャラクターとして存在感があり、また脇でストーリーを締める俳優さんたちもそれぞれに魅せてくれています。

21世紀のキングコングらしいかなと思った所は、アンがコングに脅えすぎていない所でしょうか。もちろんアンはキング・コングの事を恐ろしく思っている訳ですし、コングも最初は彼女を単なる自分の獲物的な感覚でしか見ていない訳ですが、彼女とコングとのささやかなやりとりから、孤独なモノどうしが惹かれあっていく様子が描かれていてコングのけなげさというかせつなさというかがこちらにしみじみと伝わってきました。

リメイクだからと奇をてらうような事をしないで、真っ正面からマジメに撮られたキングコングという感じで、それが良い形での映画としてできあがっているように思えました。3時間超えの映画はちょっと長かったですけど、その長さが苦にならないおもしろい映画でした。


個人的に、キング・コングの島に撮影班を連れていく船の船長さんが非常にカッコ良かったことを、こっそりつけくわえさせていただきます(^^;)。

それから一人でウケていたのはジャック・ブラック演ずるCarl Denham監督の事がちゃんと発音に近く字幕で「デナム」になっていたことで、えーいDWも表記改めてくれよーとじたばた(笑)