るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

The Lightning Thief

The Lightning ThiefYL 5.5 総語数86826

The Lightning Thief (Percy Jackson and the Olympians)The Lightning Thief (Percy Jackson and the Olympians)
Rick Riordan

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The [t]:Lightning Thief ([t]:Percy Jackson and the Olympians)[an]:Rick [as]:Riordan

読了。スピーディな展開で続きを早く早く~という感じで読めてしまいました。難易度はデルトラクエストくらいかな? 基本的に場所は現代アメリカなので、デルトラよりも想像しやすくて読みやすいかもしれません。

ギリシャ神話とアメリカの地理関係がアタマに入っていた方がより分かりやすいでしょう。意外にギリシャ神話の人間関係(というか神属関係か)に忠実なので、そのあたり押さえてあると一粒で二度おいしい、といった所です。

主人公のパーシー・ジャクソンはオリンポス神の一人である父と、人間の母親の間に生まれた子ども。その事実を彼は12才まで知らずにいた訳ですが、こうしたhalf-bloodはモンスターに狙われやすい(神さまも存在しているから、モンスターも存在しているというわけ!)ので、half-blood campに集まって保護されたりトレニーングを受けたりしなければならない、という設定。モンスターに追われながらなんとかキャンプに逃げ込んだパーシーは、父神に認められたのは良かったものの、ゼウスの雷撃を盗んだと決めつけられ、その汚名を濯ぎ、雷撃を取り戻すためのクエストに出発せざるを得なくなってしまいます。アテナの娘アナベスと(いつからアテナはその気になったというんだろう(笑))サテュロスのグロバーと一緒に、クエストに出かけることになります。

という感じで基本のノリは少年ジャンプです。行く先々でモンスターに出会っては切り抜け、罠にかかっては切り抜け、いろいろ都合が良すぎたりする所もあるんですが、もともとギリシャ神話じたい都合良すぎるパターンもあるので、無問題(そうか?)

闘いの神アレスがバイカーだったり、冥府の河の渡し守カロンがイタリア製のスーツ着てバリー・マニロウ好きだったりとかビミョウな所にウケました。あと、シリアスな場面と、そこで冗談言ってる場合じゃないだろう!! のタイミングがまた絶妙で、おもしろかったです。キャラクターはある意味ステレオタイプだし、物語の行く先も大体読めるんだけど、語り口のおもしろさと、場面の展開のうまさでどんどん先を読まされる感じでした。

どこかが映画権を取ってるみたいですが、これはTVドラマか、すごっくベタな感じのカートゥーンで見たいなあーというイメージです。

正しく8-12才の男の子向けの本、という感じ。こういうの、日本ものの児童書に少ないんだよね。こういうノリのはマンガにいっちゃうんだろうな、日本の場合。

しかし、当然の事ながら、ギリシャ神関係のあたりが英語で書かれていて、朗読も英語読み、なので、いちいち自分が覚えている日本語化している神々の名前と一致させるのにタイムラグがでてしまって戸惑いました。

はーみすって誰だっけ?とか、(ヘルメスのこと)主人公のパーシーも、本名はペルセウスなんですが、英語読みだとぱーしあすって読まれてて、だからパーシーでいいのか、などなど。

おもしろかったので2巻目も続けてオーダーする予定。