るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

翻訳あれこれ

明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書)

明治大正 翻訳ワンダーランド (新潮新書)

せんにSさんの所で紹介されていた本。読みました。翻訳の苦労その他もさることながら、超訳、怪訳のものすごさも今となっては許されないレベルのものすごさ。でもその凄さが、半端じゃなくて、おもしろさにつながっているところはさすがというべきなのか何なのか。とてもおもしろい本でした。
そういえば、と思い出したのが、かつて実家で読んだ家なき子。確か昭和初期の出版だった筈なのですが、それの登場人物が日本人になってたなあと。舞台も日本に翻案されていたかどうかは忘却の彼方なのですが、名前はインパクトがあったので結構覚えてました。
レミ=民 マチア=町也 ヴィタリス=美登里老人。そしてレミの育ての父親が
権蔵(字が違うかも)か何か。カピとかは白とかそんな名前だったような気がします。
確かアンカット製本で、つまり化粧断ちされていない本だったかと思います。それで実は途中までしか読まれていなかったので、切り開くのがもったいなくてそのままにしていたので、レミの本当のお母さんの名前などがなんだったかはわかりません。
このあいだ実家に帰った際にちょっと探してみたのですが見つからず、移築のどさくさで逸してしまったのかもしれません。うーん、おしかったなあ。

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

特盛! SF翻訳講座 翻訳のウラ技、業界のウラ話

こういうのを読むとちょっとSFの血が騒ぎます。大森さんが自分たちの世代をダーコーヴァ組なんて呼んでてああなるほどねぇ、なんて思ってしまいました。大森さんといえばコニー・ウィリスやB・J・ベイリー、ルディー・ラッカーなどのイメージが強いですけど、ダーコーヴァの邦訳第一巻目、「惑星救出計画」が大森さんの翻訳小説デビューだったとは。この「ダーコーヴァ」というのはマリオン・ジマー・ブラッドリーが創作した、シリーズで、ちょうど今から20年くらい前に東京創元社が、月2冊ずつ刊行(確かそのくらい)という超スピードで出したシリーズです。当然そんなスピードで出したのだから一人の訳者ではムリで複数の翻訳者たちが関わっていて、どうやらその時でプロ翻訳デビュー>現在も翻訳活動中という方が多いという事のようです。それは良いのだけれど、ダーコーヴァのシリーズ、まだ未訳本があるのですが!!!続きを訳してぇぇぇぇぇぇ!!!!


しかし、そういえば私、最近まともにSF読んでないぞ。