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作者はアウトバックを体験するために、Indian Pacific、シドニーとパースを結ぶ大陸横断鉄道に乗ります。ブロークン・ヒルで途中下車してアウトバック・ツアー。オーストラリアの乾燥した土地と、そこに住む人たち、それから歴史的なできごとについて半ばとりとめなく語られていきます。
読んでいて漠然と思ったことは、アメリカやイギリスのヒトも(だから?)オーストラリアという国やそこに住むひとたちに幻想というか幻影を抱いてるんだなあ、みたいな事でした。同じ言語を話してる筈なのになんで話が通じないんだろう的な所があって、首を傾げてしまうのかな? これがアジアだったりすれば、人種も言語も文化も全然違うから、といって、納得してしまうのかも。
なんだかもやっとしてうまく言えないのですが、そしてこういう例えが適当かどうかわからないのですが、A型やO型のヒトがずっとAやOがメインストリームの所で暮らしていたのだけれど、突然B型ばっかりの所に来て、??? になっている様子、みたいな雰囲気です。
それが良い、悪いというのでなく、外からの目線で語られはじめたオーストラリア紀行文という印象です。これからだんだん変わってくるかもしれません。
あ、誤解をまねくと行けないのですが、この作者さんは豪を苦手とかキライとか意っているわけではないです。読んでいる私が、へー、英語文化圏だからといってやっぱりこういうのは「え、何それ? マジですか?」みたいなツッコミ入れるんだねぇ、という感慨を覚えるというかそんな感じです。