るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

By Murder's Bright Light

By Murder's Bright Light1369/4430

By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)By Murder's Bright Light (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
Paul Doherty

Headline Book Publishing 1994-10-06
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[t]:By Murder's Bright Light ([t]:Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)[an]:Paul [as]:Doherty

chapter 3-4

Ashbyを取り調べるアセルスタンとクランストン卿、AshbyはOspring卿殺しに関して、卿の娘、Avelineをかばっているのではないかと考えます。しかし娘が父親を殺す動機はわかりません。二人はテムズ河に向かい、"God's Bright light"号を訪ねます。現在この船は僚船Holy Trinity号の船長であるJacob Crawley卿(クランストン卿とは旧知の仲)が管理しています。彼らから話を聞きますが、特別変わった事はなかった、ロフェル船長の死にも不審はなかった、という話で、少しも謎解きの助けになりません。二人は今度はロフェル船長の遺体を改めに、彼の教区の教会、St Mary Magdalene教会のStephen神父を訪ねます。彼はかつてエドワード黒太子の従軍神父で、クランストン卿とはフランス戦線で同道したようです。ロフェル船長の人柄については教区民とはいってもほとんど知らなかった様子。遺体を見せることをしぶる神父に、アセルスタンは殺人が行われたのかもしれないのです、と説き伏せ、遺体を検分に向かいました。遺体を安置していた聖堂へ向かうと、侵入者の痕跡があり、聖堂内の柩は開けられ、ロフェルの遺体は椅子に座らされ喉をかききられ、「ASSASSIN」と書かれた紙切れが胸に挿されていました。冒涜された遺体に衝撃を受けるStephen神父。アセルスタンはひるまず遺体を検分し、腹部に毒殺の証拠であるしみをみつけます。

二人は休む間もなく今度はロフェル卿の愛人Berniciaの元を訪れます。Bernicaへの質問で、ロフェルには多くの敵がいた(というより友達がいなかった)彼は王の船長であったかもしれないが海賊でもあったと言います。

クランストン卿は持ち前の観察眼でBerniciaの秘密を看破、Berniciaはかつてロフェル卿のcabinboyだったのです。クランストン卿は彼に嘘をつくなとせまり、昨夜、船を訪ねたかどうかせまります。彼は真夜中頃、岸碧まではいって、当直ものものに声をかけたが、一等航海士は酔っていて出て行けと怒鳴られたと言います。

変わった事といえば岸壁の倉庫の一つの扉のところに人影を見かけ、金属音を聞いた。声をかけたがその返事はなかった、ことくらいだったというのです。

そしてロフェルの遺体を冒涜するくらい彼を憎んでいる人間に心当たりがないかどうか尋ねると、亡くなったOspring卿、そしてCrawley卿の名前をあげました。Crawley卿は、彼の身内のものが殺され、船が沈められた事でロフェルを非難していたというのです。

Berniciaの元を辞した二人ですが、混迷は深まるばかりです。

Ashbyや船乗り仲間達、愛人からの話を総合すると、ロフェル船長は極悪非道の海の男ですね。捕虜を取らない、ということはつまり拿捕した船の乗り組員は皆殺しという事か。

さて覚え書きメモ

・「本日はシモンとユダの祝日で10月28日」、とアセルスタンが言ってます。ユール前っていってたから11月半ばくらいかと思ってたよ。前章ででてきた押し入りが9月29日からだから1か月で6件というのはものすごく多いわけか。しかし「イスカリオテじゃないほうのユダ」というのはいかがなものか

・"God's Bright light"号がテームズを出航したのは9月27日。

・悪心嘔吐で、死後に紅斑ということはロフェル船長はヒ素中毒かな??

前章の泥棒さわぎとはどうかかわってくるんだろう。