るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Murder Most Holy

Murder Most Holy YL7.5 総語数61800語

Murder Most Holy (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)Murder Most Holy (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)
P.C. Doherty

Headline Book Publishing 1993-03-11
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[t]:Murder Most Holy (Sorrowful Mysteries of Brother Athelstan)[an]:P.C. [as]:Doherty

12章で教区の人たちの告解を聞いて過ごすアセルスタン。子供たちの告解はおよそ罪のないものでなごむアセルスタン。なんか年寄りくさいぞ。クリムの告解にあごががくーんと落ちたアセルスタンですが、これもお約束通りの誤解で読んでる方もなごみます。しかしベネディクタの告解にはどう対応したらいいものやら、という感じでアセルスタン混乱です。むむむむむ。

13章でついにリチャード2世をはじめとする宮廷の面々の前で緋色の部屋の謎解き。

結果は大当たり!えらいぞアセルスタン。そして謎解きを朗朗と言い立てるクランストン卿の姿も想像するとステキ。このへん映像化されたのを見たいですね。しかし最初私が思った解答とは違いました(^^;)。謎解きの答えがそれならそれで良いんですけど、なんでそんな部屋にしたのかは不明だわ。

そしてこの後の、リチャード2世の耳打ちに顔を曇らせるクランストン卿。リチャード2世のこの先を鑑みるに思わせぶりなシチュエーションです。

そして14章で教会での殺人の謎解き。もうね、これですよ、これ。「名探偵、皆を集めて『さて』といい

締めのエピソードもほほえましく終わりました。

いやー おもしろかったです。しかし謎解きの他に、キャラクターたちがこんなにかわいらしくてはキャラ萌えしちゃうじゃないかー(爆) (いやそもそもこのシリーズミステリー部分のおもしろさもさることながら14世紀ロンドンの様子や、キャラクターの様子の良さに惹かれるところが多かったので当然か?!)

アセルスタンてっばなーんだやっぱり皆から愛されてるんじゃないかーと確信した巻になりました(笑)

修道院長がものすごい勢いで怒ったのもきっと、アレだ、かわいさ余ってにくさ百倍という奴ですねきっと。想像するにノービスの頃から聡明且つ性格良しで目をかけられていたのに、おそらく本人気づかず、若さ故の血気にはやって教会を抜け出して従軍、その結果や惨憺たるもの、という事で、修道院長にしてみれば裏切られた感が大きかったのかなー、なんて。

William de Conhes審問官にも誉められてましたが、これって破格の誉め言葉では(^^;)

アセルスタンがもし教会を飛び出さなかったら、「薔薇の名前」のウィリアム修道士みたいな感じの異端審問官になっていたかもしれませんね。

個人的には思わせぶりに出て来たアセルスタンの前任者、堕落僧(といっていいのかな)のFitzwolfが気になります。ホームズにおけるモリアーティ教授のように、アセルスタンとクランストン卿がこの先かかわる事件の黒幕に彼がいる、なんて事になったら楽しそうなんだけど、どうなんでしょう。

続きも読みたくなってきたけど・・・けど、積ん読本をこれ以上増やすのもなあ・・・と迷い中です。