るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

Letters of Tolkien No.86


Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

Letters of J.R.R. Tolkien: A Selection

 

 

 
86:1944/10/23 FS57 クリストファー・トールキン宛て
何かするには時間がないように思われるし、いつも疲れを感じていて、むしろ、うんざりしているといった後に「冒涜的な言葉について」の見解を述べています。
突然出てきたように思えるけれど、クリストファーさんとのやりとりの中で何かそういうことがでてくるきっかけがあったのでしょうか?
 
 
 
教授は聖書からのことば
「父よ 彼らをお許しください。彼らは、何をしているのか( -あるいは言っているのか- )自分でわからないのです。」を引いています。
そして、もともとの背景の知識や畏れなしにそういった言葉を使うことに大きな差はないとか(手紙では"damn you" という言葉を例にしているのですが、 May God damn you. がそもそもにあって、そこには神の存在やその大きな力に対する恐怖や懼れ、があった筈なのだが、今はそういうのなしでつかうよね、もうそういうの知ってても知らなくても違いはないよねという事なのかと私は思ったのですが)
性的な言葉と神聖な言葉の両方とも、過去の感情の影以外のいかなる内容も含まなくなった など書いています。
 
そして、「私はそれが悪くない事だとは思わない。それは明らかにとてもうんざりさせる、悲しませる、気をおかしくさせるものだ。」
とも書いています。
 
うーむなかなか難しい。