るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

ルパン

lupin
ルパンを観てきました。観る前、までは、なんだかイメージのルパンと違う・・(スチールの写真を見ていて)楽しめないかも・・とわりと後ろ向きだったのですが(^^;)
その微妙に期待しないでいったのが良かったのか、原作を思いっきり忘れていたのが良かったのか、とても楽しめました。原作のエピソードいくつかをまとめたせいか、もう一声締まりがなかった感もありましたが、いやでも良かったです。

実は一番心配していたロマン・デュリスのルパンが、想像していた以上に良かった。「怪盗ルパン」になる前の、青年ルパンで、これはありだなあ、と。スチールより動いての方がずっと良かったというのもあるのですが、一番ツボにはまったのはデュリスが醸し出している雰囲気でした。
その、「ルパン」がというか「ラウール」は、なんというかある種の「人なつっこさ」というか、絶対アヤシイのに、彼の笑顔や、言葉にまわりがうっかりすっかりダマされてしまうという雰囲気を持っていて、そしてその雰囲気はルパンの天性のものプラス、彼がそれを武器としてあえてまとっている雰囲気だ、と思うんです。で、その天然+武器の混ざり具合がロマンのルパンは良かったな、と(^^)
なんというか「できあがってからのルパン」ということであればちょっと違うような気がしますが、まだそれほど翳りがなくて、まだまだ経験値不足で、ちょっと危なっかしくて、でも魅力的、な青年ルパンが良かったなという感じでした。


他のキャスト陣、特にルパンにかかわる女性二人は非常に素晴らしく、衣装や舞台装置もゴージャス。ところどころに笑いどころがはさまった(宝石に目が眩む表現には結構笑ってしまいました。)エンターティメント映画で楽しかったです。