るるむく日記

趣味にひた走るつれづれの日々

影とのたたかい

A Wizard of Earthsea154/154頁 YL7.5 総語数56530語

The Earthsea Quartet (Puffin Books) (Earthsea#1-4)The Earthsea Quartet (Puffin Books) (Earthsea#1-4)
Ursula K. Le Guin

Puffin Books 1993-06-24
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The [t]:Earthsea Quartet (Puffin Books) (Earthsea#1-4)[an]:Ursula K.[as]: Le Guin

10章。最後の季節が真冬、冬至から最初の新月期で、もっとも「良くない時期」だったということをすっかり忘れていました。アーキペラゴのイメージは地中海というか夏っぽいイメージで、あまり寒い印象はなかったんですが、原書読みで読み返してみたら、今回の話は雪とか冬の海とかでかなり寒々しい感じです。

しかし何度読んでも、影の名前を呼ぶシーンはうわーという感じです。

真の名前を呼ぶというと、マキリップのCalling(妖女サイベルの呼び声)なんか思い出すわけですが、あれもブラモアへの最後の呼びかけで、真の姿を表す所は圧巻だったよなーなどといろいろ。

一巻は本当に若い、ゲドだなあ、と5巻を読んでから1巻に帰ってくると思います。

今回はかなり邦訳を読んでいるせいか、「なんとなく」読めてしまったような所もあり、YLが良くわかりませんでした。

この本、ものすごく難しい文章という訳ではないのですが、魔法使いらしい、読んでいる方を煙に巻くような言い回しや、Earthseaの世界観のための独自の固有名詞も多くて、邦訳を読んでいたのであまり惑いませんでしたけれど、初読だったら果たしてどうだったのだろう、とか。